落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「いえいえ。トネリさんの綿花、マゴットさんの紡いだ糸、ホミとリンレン、ヴィーの手伝いがあってこそ、です。私の力なんて微々たるものですよ」
「あの……実はその件について少し話があるのです」
「その件……って、どの件ですか?」
私は首を捻った。一体なんのことを指しているかがわからなかったのだ。
「あなたの持つ聖なる力について、です」
「あ、ああ、はい。ええと、なんでしょうか?」
恐々と問い返す。ティアリエスの真剣な表情から、よくないことかなと思ったからだ。
「この前救護所であなたの力の使い方を見ていて……あ、申し訳ない。今ここでする話でもないですね。あとで、少し時間を割いていただけますか。その時じっくり説明します」
「は、はあ……わかりました」
頷くと、ティアリエスは再び静かな笑みを浮かべて去っていった。私としては、今ここでサクッと言ってもらいたかった。だって、もったいつけたようにされると、ずっとモヤモヤしてしまう。じっくり説明するって、なにを?って一日中考えてしまうじゃない。
しばらくトレイを抱えて考え込んでいると、ホミに声をかけられた。
「あの……実はその件について少し話があるのです」
「その件……って、どの件ですか?」
私は首を捻った。一体なんのことを指しているかがわからなかったのだ。
「あなたの持つ聖なる力について、です」
「あ、ああ、はい。ええと、なんでしょうか?」
恐々と問い返す。ティアリエスの真剣な表情から、よくないことかなと思ったからだ。
「この前救護所であなたの力の使い方を見ていて……あ、申し訳ない。今ここでする話でもないですね。あとで、少し時間を割いていただけますか。その時じっくり説明します」
「は、はあ……わかりました」
頷くと、ティアリエスは再び静かな笑みを浮かべて去っていった。私としては、今ここでサクッと言ってもらいたかった。だって、もったいつけたようにされると、ずっとモヤモヤしてしまう。じっくり説明するって、なにを?って一日中考えてしまうじゃない。
しばらくトレイを抱えて考え込んでいると、ホミに声をかけられた。