落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「ええ。人間を認めて下さってありがとうございます! そうなのです! 世の中には、心優しい人間がたくさんいるのです」
「……あ。あー、うん、ちょっと違う。いや、かなり違うぞ? 俺は、お前が好きだと言っているんだ!」
ああ、なんだ、そうだったのですね、と口に出そうとした私は、言いかけて言葉を呑み込んだ。今、最後のほうなんて言った? 「お前が好きだ」と聞こえたような? まさか? いや、え?
「あの、もう一度お願い出来ます?」
「お前な……無神経に見えるだろうが俺は結構繊細なんだぞ! そう何度も好きだとか愛しているとか言えるか! あ……」
口を押さえ、うっかりを悔いるように目を泳がせるヴィー。空耳じゃなかったと、驚愕する私。まさか本当に、ホミの言ったことが正解だったなんて! 特に取り柄のない私のどこがいいのかしら。結構特殊な性癖なのかも。そんなことを考えていると、ヴィーが言った。
「……あ。あー、うん、ちょっと違う。いや、かなり違うぞ? 俺は、お前が好きだと言っているんだ!」
ああ、なんだ、そうだったのですね、と口に出そうとした私は、言いかけて言葉を呑み込んだ。今、最後のほうなんて言った? 「お前が好きだ」と聞こえたような? まさか? いや、え?
「あの、もう一度お願い出来ます?」
「お前な……無神経に見えるだろうが俺は結構繊細なんだぞ! そう何度も好きだとか愛しているとか言えるか! あ……」
口を押さえ、うっかりを悔いるように目を泳がせるヴィー。空耳じゃなかったと、驚愕する私。まさか本当に、ホミの言ったことが正解だったなんて! 特に取り柄のない私のどこがいいのかしら。結構特殊な性癖なのかも。そんなことを考えていると、ヴィーが言った。