落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
ティアリエスは手記をパラパラと捲ると、ふうと小さくため息を吐いた。彼も先祖のアブロシアに似て、学者気質なのは間違いない。だから、先祖の手記を読んで、伝説の宝物や聖なる力の謎を解き明かそうとしているのだ。更に驚いたのは賢者という存在が実在したこと。それが、私と同じ境遇の人(幻獣)だと知って、少しだけ嬉しい気もした。
「宝物に関するヒントは書いていないのか?」
ヴィーが口を挟んだ。どう見ても学者気質ではない彼は、ティアリエスから手記を取り上げ、振ってみたり逆さにしたりしている。そんなことをしても新しい発見はないだろう、その場の全員がそう思った。
「王! やめて下さい! ただでさえ古いものなのですから、乱暴に扱わないで……おや?」
ヴィーが持つ手記をさっと奪い取ったティアリエスは、その傷んだ背表紙から黄ばんだ紙がポトリと落ちるのを見て目を丸くした。
彼は落ちたものを拾い開くと、興味深そうに天に掲げる。紙には所々虫食いの跡があり、かなり古いもののように見えた。
「これは……」
「なにか書いてあるのか?」
「宝物に関するヒントは書いていないのか?」
ヴィーが口を挟んだ。どう見ても学者気質ではない彼は、ティアリエスから手記を取り上げ、振ってみたり逆さにしたりしている。そんなことをしても新しい発見はないだろう、その場の全員がそう思った。
「王! やめて下さい! ただでさえ古いものなのですから、乱暴に扱わないで……おや?」
ヴィーが持つ手記をさっと奪い取ったティアリエスは、その傷んだ背表紙から黄ばんだ紙がポトリと落ちるのを見て目を丸くした。
彼は落ちたものを拾い開くと、興味深そうに天に掲げる。紙には所々虫食いの跡があり、かなり古いもののように見えた。
「これは……」
「なにか書いてあるのか?」