落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「はい。虫食いがあって不明瞭なのですが『……慈愛と献身に満ちた高潔なる……に宿り……偉大なる力を与えん……その名を、森羅万象……』その先は紙が千切れていてわかりません」
「森羅万象? 世の中に存在する全て、という意味か?」
ヴィーは呟くと首を傾げた。馴染みのない言葉に、私もホミもリンレンも同じように首を傾げる。
すると、ティアリエスが言った。
「おおよその解釈としてはそうでしょうが……うーん、どうしてこんな背表紙のわかりにくいところに書き残したのか、謎は深まるばかりです。あ、だいぶ話が逸れてしまい申し訳ない。とにかく私の言いたいことは、パトリシアはもう治癒魔術を使わないほうがいい、ということです」
「ああそうだな。他人を治すために自分の命を削るような行為は容認出来ない」
ヴィーは相槌を打ち、続けて言った。
「幸い今は戦況が落ち着いていて怪我人はいない。アミュレット作りには支障がないようだから、ゆっくりのんびり店で過ごすといい」
「そうですね。実は私も、治癒魔術は向いていないのではないかと思っていたのです。ヴィーの言う通りにします」
「森羅万象? 世の中に存在する全て、という意味か?」
ヴィーは呟くと首を傾げた。馴染みのない言葉に、私もホミもリンレンも同じように首を傾げる。
すると、ティアリエスが言った。
「おおよその解釈としてはそうでしょうが……うーん、どうしてこんな背表紙のわかりにくいところに書き残したのか、謎は深まるばかりです。あ、だいぶ話が逸れてしまい申し訳ない。とにかく私の言いたいことは、パトリシアはもう治癒魔術を使わないほうがいい、ということです」
「ああそうだな。他人を治すために自分の命を削るような行為は容認出来ない」
ヴィーは相槌を打ち、続けて言った。
「幸い今は戦況が落ち着いていて怪我人はいない。アミュレット作りには支障がないようだから、ゆっくりのんびり店で過ごすといい」
「そうですね。実は私も、治癒魔術は向いていないのではないかと思っていたのです。ヴィーの言う通りにします」