落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
恐ろしいことを聞いてしまったと、私とホミとリンレンは顔を見合わせた。学者は夜も眠らず研究に没頭すると言うけれど、もし私なら、きっとストレスで叫び出すと思う。しかし、ティアリエスはごく普通、いやどちらかというと調子はよさそうに見える。
「おやおや、もうそんなに経ちましたか? 集中していると時間を忘れますね。ふふっ」
「も、もしかして手記を調べ直していたのですか?」
「そうですよ、リンレン。みなさんもここに本を探しに来たのでしょう? ほら、座って! 共にこの本の海に飛び込もうではありませんか!」
若干、テンションが高めなのは、徹夜が続いておかしくなっているからかしら? ホミとリンレンは引きつった笑顔を張り付けながら、ティアリエスの両脇を陣取り座った。それから、各々読みたい本を探しにいくと、没頭し始めたのである。
「パトリシアは本を読まないのか?」
みんなを見て、突っ立っている私にヴィーが言った。
「あ、いえ、本は好きなのですが、たくさんあり過ぎてどうしたらよいか……」
「ふむ。どういうものがいい? 探してやろう」
「おやおや、もうそんなに経ちましたか? 集中していると時間を忘れますね。ふふっ」
「も、もしかして手記を調べ直していたのですか?」
「そうですよ、リンレン。みなさんもここに本を探しに来たのでしょう? ほら、座って! 共にこの本の海に飛び込もうではありませんか!」
若干、テンションが高めなのは、徹夜が続いておかしくなっているからかしら? ホミとリンレンは引きつった笑顔を張り付けながら、ティアリエスの両脇を陣取り座った。それから、各々読みたい本を探しにいくと、没頭し始めたのである。
「パトリシアは本を読まないのか?」
みんなを見て、突っ立っている私にヴィーが言った。
「あ、いえ、本は好きなのですが、たくさんあり過ぎてどうしたらよいか……」
「ふむ。どういうものがいい? 探してやろう」