落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
ティアリエスは眉根を寄せて、迷いの森への入り口を見た。入口付近はものものしく、警備隊が出たり入ったりしている。森から出てくる警備隊はみんなどこかを怪我していて、切羽詰まった表情をしていた。
これはただ事じゃない。
「バーディアの侵攻ですね! なら、私もここで手伝いを……」
「いいえ。違います」
「ち、違う?」
どういうこと? バーディアの他にドーランに攻めてくる国があるの? 困惑する私にティアリエスが言った。
「ひとりの人間の男です」
「ひとり? え? ひとりでドーランに攻め込んで来たと?」
「そう。その男は迷いの森に入り、外側から私の張った結界を無効化してドーランの西側入り口にすんなり辿り着きました。それを警備隊が見付けて制止しようとしたところ、眩い光が満ち、見えない力で吹っ飛ばされたそうです。恐らく魔術の類、聖属性系の攻撃魔術でしょう」
「聖属性魔術の攻撃系……」
これはただ事じゃない。
「バーディアの侵攻ですね! なら、私もここで手伝いを……」
「いいえ。違います」
「ち、違う?」
どういうこと? バーディアの他にドーランに攻めてくる国があるの? 困惑する私にティアリエスが言った。
「ひとりの人間の男です」
「ひとり? え? ひとりでドーランに攻め込んで来たと?」
「そう。その男は迷いの森に入り、外側から私の張った結界を無効化してドーランの西側入り口にすんなり辿り着きました。それを警備隊が見付けて制止しようとしたところ、眩い光が満ち、見えない力で吹っ飛ばされたそうです。恐らく魔術の類、聖属性系の攻撃魔術でしょう」
「聖属性魔術の攻撃系……」