落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
叫ぶと同時に、体から眩いばかりの光が溢れた。内から放たれる光は、あっと言う間に天へと上り、薄い七色の膜を張る。膜は広がり、ヴィーの体はおろか、迷いの森やドーラン全土を覆った。光の雨ホーリーレインは、七色の膜に吸い込まれ次々に消える。そしてついに空は晴れ、何事もなかったような青い空を映し出したのだ。
「これは……なんだ? パトリシアが叫んだ途端、光の魔術が消えたぞ」
ヴィーは空を見上げ呆然としている。
「心に従って願ってみました。ヴィーとドーランを守る壁を作りたいと。ライガンの魔術ホーリーシールドの見様見真似なんですが、成功したようです」
「ホーリーシールド……すごい魔術だ、さすがパトリシア。あ、おいっ! 体はどうなのだ? 苦しくないか? 治癒魔術じゃないから生命力は使わないのか? どうなのだ!」
「え? さあ、どうなのでしょう。特になにも変化はありませんけど」
とは言ったけれど、実は調子が悪くなるどころか、めちゃめちゃ調子がいい。今なら自力で空も飛べそう、なんて冗談を言おうとした時、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。
「ホーリーレインを相殺した、だと。そんなバカなっ」
「これは……なんだ? パトリシアが叫んだ途端、光の魔術が消えたぞ」
ヴィーは空を見上げ呆然としている。
「心に従って願ってみました。ヴィーとドーランを守る壁を作りたいと。ライガンの魔術ホーリーシールドの見様見真似なんですが、成功したようです」
「ホーリーシールド……すごい魔術だ、さすがパトリシア。あ、おいっ! 体はどうなのだ? 苦しくないか? 治癒魔術じゃないから生命力は使わないのか? どうなのだ!」
「え? さあ、どうなのでしょう。特になにも変化はありませんけど」
とは言ったけれど、実は調子が悪くなるどころか、めちゃめちゃ調子がいい。今なら自力で空も飛べそう、なんて冗談を言おうとした時、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。
「ホーリーレインを相殺した、だと。そんなバカなっ」