落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「それは大嘘です。殺そうとしたのはむしろバーディア側。彼らは私をこの森に放置し、ドーランの王、ヴィーが人間嫌いなのを利用して殺させようとしたのです。それを森にいた獣人が助けてくれました。だから、ドーランの人たちは私の恩人なのです」
「なんと……ああ、そういうことか。私はまんまと利用されるところだったのだな。くそっ、聖騎士の名が泣く」
「仕方ありません。でも、家族を大切に思う気持ちを利用するなんて本当に許せない!」
なにがしたいのか知らないけれど、人の気持ちを利用して、事を為そうなんて卑怯なやり方は絶対にダメ。それがまかり通る世の中になんてさせない。決意した私は、改めてダルシアを見た。
とても大事なことを言わないといけなかったからだ。
「理解してもらえたところで、ダルシア?」
「ん?」
「周りを見てもらえますか?」
「周り……あっ!」
ニッコリ微笑む私を見て、ダルシアは青ざめた。魔術を乱発したせいで迷いの森の周囲はぐちゃぐちゃ。獣人の警備隊が怪我の痛みを我慢しながら片付ける姿を見て、なにをしたか気付いたようだ。
「なんと……ああ、そういうことか。私はまんまと利用されるところだったのだな。くそっ、聖騎士の名が泣く」
「仕方ありません。でも、家族を大切に思う気持ちを利用するなんて本当に許せない!」
なにがしたいのか知らないけれど、人の気持ちを利用して、事を為そうなんて卑怯なやり方は絶対にダメ。それがまかり通る世の中になんてさせない。決意した私は、改めてダルシアを見た。
とても大事なことを言わないといけなかったからだ。
「理解してもらえたところで、ダルシア?」
「ん?」
「周りを見てもらえますか?」
「周り……あっ!」
ニッコリ微笑む私を見て、ダルシアは青ざめた。魔術を乱発したせいで迷いの森の周囲はぐちゃぐちゃ。獣人の警備隊が怪我の痛みを我慢しながら片付ける姿を見て、なにをしたか気付いたようだ。