落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
なんでも出来る、万能の力。その力を、この国の民は使わなくていいと言う。ああ、そういえばアミュレットの時も……みんな身の丈に合った望みしか言わなかった。彼らはとても慎ましく優しく、自然を愛し、自然に沿って生きている。大きすぎる力も、欲のないドーランの民にとっては、それほど特別ではないのかもしれない。
「受け入れることが出来ましたか? 賢者パトリシア」
「はい、ティアリエスさん。どうして選ばれたのかは正直わかりませんし、これからもずっと、納得出来る答えはないと思います。賢者だなんて呼ばれるのにも、きっと一生慣れないでしょう。でも、力を正しいことに使いたい。みんなが幸せになれるような魔術を使いたいです」
「ええ。とてもいい考えです」
話が一段落すると、ホミがお茶を淹れてくれた。レモングラスの爽やかな香りが部屋の中に満ち、張っていた気持ちを和ませてくれる。森も再生したことだし、これからはもっといろんな薬草が採れるようになるわね……と考えて、思い出した。そう、戦争はまだ続いている。バーディアとの戦いが終結しなければ、森は安全とはいえないのだ。
「受け入れることが出来ましたか? 賢者パトリシア」
「はい、ティアリエスさん。どうして選ばれたのかは正直わかりませんし、これからもずっと、納得出来る答えはないと思います。賢者だなんて呼ばれるのにも、きっと一生慣れないでしょう。でも、力を正しいことに使いたい。みんなが幸せになれるような魔術を使いたいです」
「ええ。とてもいい考えです」
話が一段落すると、ホミがお茶を淹れてくれた。レモングラスの爽やかな香りが部屋の中に満ち、張っていた気持ちを和ませてくれる。森も再生したことだし、これからはもっといろんな薬草が採れるようになるわね……と考えて、思い出した。そう、戦争はまだ続いている。バーディアとの戦いが終結しなければ、森は安全とはいえないのだ。