落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「さっき裏口を見てきたが、そこも鍵がかかっていたな。しかし、人はいなかったから、門を壊せば入れるかもしれない」
「それしかないわね。強引だけど、ここでもたついていたらホミの身が……」
「もっと手っ取り早い方法がある」
私とダルシアの会話に、割り込んできたのはヴィー。彼は人差し指を天に向け、得意げに言った。
「飛んでいけばすぐ中に入れるぞ。国王とグラウニクがいるところまで一直線だ」
「あっ! そうか。ヴィーなら簡単ですよね。でも……突然竜が現れたら、住民のみなさん、びっくりするんじゃないですか?」
「それもまた一興。悪徳国王と強欲神官長を懲らしめるという武勇伝が、俺(竜)の伝説に加わるのだからな」
ヴィーは豪快に笑い、ダルシアとアレンは呆れたように肩を竦めた。でも私は、そうなるかも、という予感がしている。国王と神官長にお仕置き出来たら、きっとバーディアは今より平和になる。その時、人々は思い出す。暴動の夜、国に現れた漆黒の竜を!
「いいかもしれません! 竜が正義の使者だという話になれば、人はドーランを恐れなくなりますしね! 仲良く出来るかもしれません」
「それしかないわね。強引だけど、ここでもたついていたらホミの身が……」
「もっと手っ取り早い方法がある」
私とダルシアの会話に、割り込んできたのはヴィー。彼は人差し指を天に向け、得意げに言った。
「飛んでいけばすぐ中に入れるぞ。国王とグラウニクがいるところまで一直線だ」
「あっ! そうか。ヴィーなら簡単ですよね。でも……突然竜が現れたら、住民のみなさん、びっくりするんじゃないですか?」
「それもまた一興。悪徳国王と強欲神官長を懲らしめるという武勇伝が、俺(竜)の伝説に加わるのだからな」
ヴィーは豪快に笑い、ダルシアとアレンは呆れたように肩を竦めた。でも私は、そうなるかも、という予感がしている。国王と神官長にお仕置き出来たら、きっとバーディアは今より平和になる。その時、人々は思い出す。暴動の夜、国に現れた漆黒の竜を!
「いいかもしれません! 竜が正義の使者だという話になれば、人はドーランを恐れなくなりますしね! 仲良く出来るかもしれません」