落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「どうしたのだ……せっかく会えたというのに……ああ、ああ、そうか……お前たちはそれで悲しんでいたのか……だが、私も、お前たちに会いたくてグラウニクの提案に加担したのだ……」
国王の言葉に、幼い王太子が泣きながら首を振り、思いを伝えている。
「フランシス。そんなことを言わないでくれ。どうしたら、私を許してくれるのだ? 教えてくれっ、頼む!」
膝から崩れ落ちる国王の肩に、王妃は手を添えた。その上に王太子の小さな手も重なる。それを見上げた国王は、ふたりの口の動きからなにかを読み取った。
「うん……うん。ああ、わかった。そうすべきだな。わかっている、もう二度と過ちを犯さぬと誓うぞ。マルガリータ、フランシス。悲しませてすまなかった。これからの私を見ていてくれ!」
王妃マルガリータと王太子フランシスは、優しい微笑みで光の中に消えた。静寂が謁見室を包む。あとに残された国王は、しばらく虚空を見つめていたが、やがてすっと立ち上がり振り向いた。
「この御業は、そなたの魔術か? パトリシア・ロックウェル」
「私……というか森羅万象の力です。森羅万象の力がなければ、知っての通り落ちこぼれの私ですから」
国王の言葉に、幼い王太子が泣きながら首を振り、思いを伝えている。
「フランシス。そんなことを言わないでくれ。どうしたら、私を許してくれるのだ? 教えてくれっ、頼む!」
膝から崩れ落ちる国王の肩に、王妃は手を添えた。その上に王太子の小さな手も重なる。それを見上げた国王は、ふたりの口の動きからなにかを読み取った。
「うん……うん。ああ、わかった。そうすべきだな。わかっている、もう二度と過ちを犯さぬと誓うぞ。マルガリータ、フランシス。悲しませてすまなかった。これからの私を見ていてくれ!」
王妃マルガリータと王太子フランシスは、優しい微笑みで光の中に消えた。静寂が謁見室を包む。あとに残された国王は、しばらく虚空を見つめていたが、やがてすっと立ち上がり振り向いた。
「この御業は、そなたの魔術か? パトリシア・ロックウェル」
「私……というか森羅万象の力です。森羅万象の力がなければ、知っての通り落ちこぼれの私ですから」