落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「いや、違う。あの優しい光に触れ、奇跡の業に接した今ならわかる。そなたにしか扱えぬ。伝説の宝、森羅万象は確かに自身を扱うにふさわしい者を選んでいたのだな」
「えっ? 話を聞いていたのですか?」
呆けていたように見えたけれど、みんなの話は聞こえていたの?
驚く私に更に国王は続けた。
「聞こえていた。王妃と王太子を蘇らせるためにグラウニクの策に乗ったが、一向に願いは叶わない。しびれを切らしてグラウニクに詰め寄ったら、変な薬を盛られてしまい、体が動かなくなった。だが、意識はあったのだ」
「そうでしたか」
「悲しみのあまり、人としての道を誤り、ドーランの民とそなたたち、また多くのバーディア国民に多大なる迷惑をかけてしまった。まずは謝罪をしたい。申し訳なかった」
国王レオリスは腰を折り、深々と頭を下げた。憑き物が落ちたような彼からは、最初に会った時の不遜な印象が消えている。よかった、素直にそう思ったけれど、ヴィーは違った。
「えっ? 話を聞いていたのですか?」
呆けていたように見えたけれど、みんなの話は聞こえていたの?
驚く私に更に国王は続けた。
「聞こえていた。王妃と王太子を蘇らせるためにグラウニクの策に乗ったが、一向に願いは叶わない。しびれを切らしてグラウニクに詰め寄ったら、変な薬を盛られてしまい、体が動かなくなった。だが、意識はあったのだ」
「そうでしたか」
「悲しみのあまり、人としての道を誤り、ドーランの民とそなたたち、また多くのバーディア国民に多大なる迷惑をかけてしまった。まずは謝罪をしたい。申し訳なかった」
国王レオリスは腰を折り、深々と頭を下げた。憑き物が落ちたような彼からは、最初に会った時の不遜な印象が消えている。よかった、素直にそう思ったけれど、ヴィーは違った。