落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「お姉ちゃんのせいじゃないよ!」
ホミは明るく笑い飛ばしてくれたけど、私はやるせない気持ちになっていた。生国の人間が、他国の人を傷付けている。戦争の原因はまだわからないけど、ホミのような小さな子どもに、躊躇せず暴力を振るうバーディア側に、正当性があるとはとても思えない。この状況を、なんとかする方法はないかしら? 私の治癒魔術では、大勢を治すのには時間がかかってしまうし、根本的な解決にはならない。戦争を終わらせるか、若しくは、獣人たちが怪我をしないようにしてあげたいのだけど。
考えを巡らしながら、ホミのあとを付いていくと、怪我人に包帯を巻いている人がいた。抜けるような白い肌に、白い髪。浮世離れした美しい容姿で、性別は不明だ。
「おや、ホミ。薬草茶を持って来てくれたのですか?」
「はい。ティアリエス様。遅くなってごめんなさい」
「いいのですよ。この薬草茶には安眠効果がありますからね。怪我人には必要です。来てくれてありがとう。ん? あなたは?」
ティアリエスは、深い湖のような碧色の瞳で私を見た。
ホミは明るく笑い飛ばしてくれたけど、私はやるせない気持ちになっていた。生国の人間が、他国の人を傷付けている。戦争の原因はまだわからないけど、ホミのような小さな子どもに、躊躇せず暴力を振るうバーディア側に、正当性があるとはとても思えない。この状況を、なんとかする方法はないかしら? 私の治癒魔術では、大勢を治すのには時間がかかってしまうし、根本的な解決にはならない。戦争を終わらせるか、若しくは、獣人たちが怪我をしないようにしてあげたいのだけど。
考えを巡らしながら、ホミのあとを付いていくと、怪我人に包帯を巻いている人がいた。抜けるような白い肌に、白い髪。浮世離れした美しい容姿で、性別は不明だ。
「おや、ホミ。薬草茶を持って来てくれたのですか?」
「はい。ティアリエス様。遅くなってごめんなさい」
「いいのですよ。この薬草茶には安眠効果がありますからね。怪我人には必要です。来てくれてありがとう。ん? あなたは?」
ティアリエスは、深い湖のような碧色の瞳で私を見た。