落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「ほうほう。それは珍しい。ちょっと見せてもらっていいですか?」
口を挟んできたのはティアリエスだ。彼はヴィーと私の間にぐぐっと体をねじり込ませ、袋の中のアミュレットを覗き込んだ。初めて会った時は冷静沈着そうに見えたのに、今は目の前のおもちゃに惹かれる子どものよう。そのギャップに驚きつつ、私はアミュレットを取り出して見せた。
「ど、どうぞ、ご覧ください」
「ありがとう。ふーむ、これは美しい細工の小物ですね。色鮮やかで手触りがよい。それに……おっと、なるほど。これは大変興味深い」
「なにをひとりで感心しているのだ。俺にも見せろ」
一時蚊帳の外に置かれたヴィーは見るからにご機嫌斜めである。そんな王様の圧もなんのその、ティアリエスはアミュレットを手に取り、全方向から眺めている。
ヴィーの眉がぴくっと揺れた。あ、ヤバい感じ? 怒っているように見えるけど、大丈夫?
私と同じく、リンレンとホミも感じていたらしい。
危機を察知したリンレンは、さっと袋からアミュレットを取り出しヴィーに手渡した
「これが、アミュレットか。金色に輝いて見えるな。そして、温かい」
口を挟んできたのはティアリエスだ。彼はヴィーと私の間にぐぐっと体をねじり込ませ、袋の中のアミュレットを覗き込んだ。初めて会った時は冷静沈着そうに見えたのに、今は目の前のおもちゃに惹かれる子どものよう。そのギャップに驚きつつ、私はアミュレットを取り出して見せた。
「ど、どうぞ、ご覧ください」
「ありがとう。ふーむ、これは美しい細工の小物ですね。色鮮やかで手触りがよい。それに……おっと、なるほど。これは大変興味深い」
「なにをひとりで感心しているのだ。俺にも見せろ」
一時蚊帳の外に置かれたヴィーは見るからにご機嫌斜めである。そんな王様の圧もなんのその、ティアリエスはアミュレットを手に取り、全方向から眺めている。
ヴィーの眉がぴくっと揺れた。あ、ヤバい感じ? 怒っているように見えるけど、大丈夫?
私と同じく、リンレンとホミも感じていたらしい。
危機を察知したリンレンは、さっと袋からアミュレットを取り出しヴィーに手渡した
「これが、アミュレットか。金色に輝いて見えるな。そして、温かい」