落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
きょとんとして呆けるファルに、実物を見せる。すると彼は、傷まないほうの手でアミュレットを受け取り、まじまじと見つめた。
「カッコいいですね。それになんだか持っていると痛みが薄らぐような気がします」
「そうですか! よかった。微力ながら魔術を施していますので、ちょっとしたお守り代わりになればと作ってみたのです」
そう、アミュレットは、気休めにしかならない。特に私のような聖属性魔術に適性があまりなかった者が作るのだから、効果はあまり見込めないと思う。ダルシアの魔力が増幅したのは、彼の元々の適性値が高かったからで、それは参考にならないのだ。
「警備隊のみなさんの分もありますから、よかったら身に着けて下さいね」
「ありがとう、パトリシアさん。こんなにたくさん作るのは大変だったでしょう?」
「いいえ、ホミとリンレンも手伝ってくれましたから。大丈夫です」
「そうか。あいつらにもお礼を言わないとな。じゃあお気持ち、ありがたく頂戴します! おーい、みんな集合しろ!」
深々と頭を下げると、ファルは大声を出した。その大声に呼応するように、救護所に散らばっていた獣人たちがファルの元に集まってきた。
「カッコいいですね。それになんだか持っていると痛みが薄らぐような気がします」
「そうですか! よかった。微力ながら魔術を施していますので、ちょっとしたお守り代わりになればと作ってみたのです」
そう、アミュレットは、気休めにしかならない。特に私のような聖属性魔術に適性があまりなかった者が作るのだから、効果はあまり見込めないと思う。ダルシアの魔力が増幅したのは、彼の元々の適性値が高かったからで、それは参考にならないのだ。
「警備隊のみなさんの分もありますから、よかったら身に着けて下さいね」
「ありがとう、パトリシアさん。こんなにたくさん作るのは大変だったでしょう?」
「いいえ、ホミとリンレンも手伝ってくれましたから。大丈夫です」
「そうか。あいつらにもお礼を言わないとな。じゃあお気持ち、ありがたく頂戴します! おーい、みんな集合しろ!」
深々と頭を下げると、ファルは大声を出した。その大声に呼応するように、救護所に散らばっていた獣人たちがファルの元に集まってきた。