離婚直前、凄腕パイロットの熱烈求愛に甘く翻弄されてます~旦那様は政略妻への恋情を止められない~
「俺もね、今……乗りこえないといけないことがあるんだ。だから一緒にがんばらないか?」
コクンと私がうなずくと彼はうれしそうに笑ってくれた。
「君がCAになって俺の操縦する飛行機に乗ってくれる日が来るかもな。楽しみにしてるよ」
「あっ――」
踵を返そうとする彼の腕を引いて、思わず引き止めてしまった。
「どうした?」
「えっと、がんばるので……私がCAになるまで待っていてくれますか?」
自分の口からこんな言葉が出るとは思ってもいなかった。
彼は目をパチパチとさせたあとで白い歯のこぼれるとびきりの笑顔をくれた。
「もちろん。約束するよ」
* * *
(あの頃の私に伝えたいな。まだまだ落ちこぼれCAだけど私はちゃんと夢を叶えたよ。桔平さんの操縦する飛行機にCAとして乗ることができたんだよ)
私が桔平さんの操縦する飛行機に乗ったのは今日が初めてだったのだ。
乗客の誘導が完了して私たちは事故についての情報共有のために一度オフィスに引きあげることになった。
「美紅っ」
バックヤードに入った私を桔平さんが追いかけてくる。彼はそのまま、なにも言わずにギュッと強く私を抱き締めた。
「き、桔平さん。ここ職場で……みんなが……」
一般のお客さまの目には触れないが人目がないとは言えない場所だ。
「そんなことはどうでもいい。――美紅が無事でよかった」
コクンと私がうなずくと彼はうれしそうに笑ってくれた。
「君がCAになって俺の操縦する飛行機に乗ってくれる日が来るかもな。楽しみにしてるよ」
「あっ――」
踵を返そうとする彼の腕を引いて、思わず引き止めてしまった。
「どうした?」
「えっと、がんばるので……私がCAになるまで待っていてくれますか?」
自分の口からこんな言葉が出るとは思ってもいなかった。
彼は目をパチパチとさせたあとで白い歯のこぼれるとびきりの笑顔をくれた。
「もちろん。約束するよ」
* * *
(あの頃の私に伝えたいな。まだまだ落ちこぼれCAだけど私はちゃんと夢を叶えたよ。桔平さんの操縦する飛行機にCAとして乗ることができたんだよ)
私が桔平さんの操縦する飛行機に乗ったのは今日が初めてだったのだ。
乗客の誘導が完了して私たちは事故についての情報共有のために一度オフィスに引きあげることになった。
「美紅っ」
バックヤードに入った私を桔平さんが追いかけてくる。彼はそのまま、なにも言わずにギュッと強く私を抱き締めた。
「き、桔平さん。ここ職場で……みんなが……」
一般のお客さまの目には触れないが人目がないとは言えない場所だ。
「そんなことはどうでもいい。――美紅が無事でよかった」