偽りのはずが執着系女装ワンコに娶られました
あの日は、前に勤めていた職場のパワハラ上司に酔わされて危うくホテルに連れ込まれそうになって、たまたま通りがかった秀に助けてもらい事なきを得た。
秀が女装していたのは、直前まで一緒にいたらしい、同人作家である従姉妹の悪ふざけのせいだったらしい。
恋が男性恐怖症のようだったため、女装男子という設定に加えてゲイという設定も継続させてしまい、今に至るのだという。
本当は、偽りの結婚を申し込んだあの日、全てを話そうとは思ったそうだが、恋の反応が怖くて言い出せなかったらしい。
それから男性恐怖症の症状が出なかったことで、恋にとって自分が稀有で特別な存在なら、そのうち男性恐怖症も克服できるかもしれない。
偽りの婚約者として過ごすうちに恋に男として意識してもらえるかもしれない。
偽りとはいえ、結婚して同じ時間を共有していくうち、好きになってくれるかもしれない。
けれど恋のことを騙したままでは結婚なんてできない。という想いからプロポーズを決行してくれたのだという。