二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
それからの涼は、ただ香澄の笑顔を見たくて必死だった。
例えば、美味しいと評判のホテルのマカロンを、わざわざオーダーメイドで作らせた。
1つ摘んであげると、蕩けるような笑みを浮かべながら、もぐもぐと口を動かす香澄もまた、とても可愛らしいと涼は思った。
突然、香澄がじっと涼の顔を見つめてきた時は、自分の心臓の音を聞かれてしまったのではないかと、ハラハラした涼ではあったが
「どうしました?お気に召しませんでしたか?」
話題を逸らしてから
「こちらもいかがですか?」
マスカットを1粒また口に入れてやった。
香澄の小さな唇が、自分の指先に当たった時涼は心の奥底から願っていた。
どうか、自分のあそこに香澄の視線がいかないように、と。
香澄の気を逸らすために、香澄の髪を触ってみたり、チョコレートドームを食べさせてみたり、涼が始めから香澄のために特注したシンデレラカクテルを注文してあげたりもした。
特にシンデレラカクテルについては、涼も自分で口に出してびっくりの「お嬢様は、どんな魔法にかかりたいですか?」というセリフ付き。
生まれてこの方、このようなおとぎ話や少女漫画に出てくるようなセリフが、するすると自分の口から出るとは思わなかった涼は、ポーカーフェイスの下に隠していたとはいえ、自分の変化に大層驚いていた。
(こんなに、人間というのは変わるものなのか)
自分自身じゃなくて、自分をここまで変えさせた香澄に、ますます溺れそうになっていたその時、香澄の口からとんでもない予想外のセリフが飛び出してきた。
「恋愛できる魔法にかかりたい」
涼は思った。
これこそが、チャンスなのではないかと。
「すみません、忘れてください。魔法なんて、今のままで十分ですから」
香澄が慌てて自分の発言を取り消そうとしたが、涼は逃さなかった。
「恋愛できる魔法、素敵ですね、僕もかかりたい」
そう言いながら、涼は香澄にカクテルを飲ませてからさらに追い込んだ。
「恋愛できる魔法、かかりそうですか?」
そうして、少しずつお酒の力を借りながら、香澄を酔わせていく。
涼のこのテクニック自体は、初めて使ったものではないけれど、テクニックを使う自分がテクニックに溺れていく不思議な感覚を味わっていた。
そうして香澄の頬が可愛らしい桃色に染まった頃だった。
香澄の口からこんな発言が飛び出してきたのは。
「私に、恋愛のことを教えてくれませんか?」
涼は思った。
これこそが、本当に掴むべきチャンスなのではないかと。
香澄を、本当の意味で捉えるための。
「その理由を……お聞きしても?かわいいお嬢様」
涼は、平静を装いながら、1つ1つわざと丁寧に言葉を紡いでいく。
ここで焦って失敗すれば、香澄は自分の手からするりと抜け出していく予感がしたから。
それから、香澄は自分のことを少しずつ話し始めた。
仕事のことや悩みのこと。
(自己開示してくれるくらいには、僕に心を開いてくれたな……)
その事実もまた、涼を幸せにしていく。
今まではクライアントのヒアリングなんて、仕事を成功させるための義務でしかなかったが、香澄の話だったらいくらでも聞いていたい。
そんな風に思った時、香澄からさらに予想外の、とんでもない爆弾発言が飛び出してきた。
「三次元のカップル観察に来たんです」
(カップル……観察……!?)
涼はこの時思った。
飲み物を口に含んでいなくてよかった、と。
でなければ、香澄の可愛い顔を汚してしまうところだったから。
例えば、美味しいと評判のホテルのマカロンを、わざわざオーダーメイドで作らせた。
1つ摘んであげると、蕩けるような笑みを浮かべながら、もぐもぐと口を動かす香澄もまた、とても可愛らしいと涼は思った。
突然、香澄がじっと涼の顔を見つめてきた時は、自分の心臓の音を聞かれてしまったのではないかと、ハラハラした涼ではあったが
「どうしました?お気に召しませんでしたか?」
話題を逸らしてから
「こちらもいかがですか?」
マスカットを1粒また口に入れてやった。
香澄の小さな唇が、自分の指先に当たった時涼は心の奥底から願っていた。
どうか、自分のあそこに香澄の視線がいかないように、と。
香澄の気を逸らすために、香澄の髪を触ってみたり、チョコレートドームを食べさせてみたり、涼が始めから香澄のために特注したシンデレラカクテルを注文してあげたりもした。
特にシンデレラカクテルについては、涼も自分で口に出してびっくりの「お嬢様は、どんな魔法にかかりたいですか?」というセリフ付き。
生まれてこの方、このようなおとぎ話や少女漫画に出てくるようなセリフが、するすると自分の口から出るとは思わなかった涼は、ポーカーフェイスの下に隠していたとはいえ、自分の変化に大層驚いていた。
(こんなに、人間というのは変わるものなのか)
自分自身じゃなくて、自分をここまで変えさせた香澄に、ますます溺れそうになっていたその時、香澄の口からとんでもない予想外のセリフが飛び出してきた。
「恋愛できる魔法にかかりたい」
涼は思った。
これこそが、チャンスなのではないかと。
「すみません、忘れてください。魔法なんて、今のままで十分ですから」
香澄が慌てて自分の発言を取り消そうとしたが、涼は逃さなかった。
「恋愛できる魔法、素敵ですね、僕もかかりたい」
そう言いながら、涼は香澄にカクテルを飲ませてからさらに追い込んだ。
「恋愛できる魔法、かかりそうですか?」
そうして、少しずつお酒の力を借りながら、香澄を酔わせていく。
涼のこのテクニック自体は、初めて使ったものではないけれど、テクニックを使う自分がテクニックに溺れていく不思議な感覚を味わっていた。
そうして香澄の頬が可愛らしい桃色に染まった頃だった。
香澄の口からこんな発言が飛び出してきたのは。
「私に、恋愛のことを教えてくれませんか?」
涼は思った。
これこそが、本当に掴むべきチャンスなのではないかと。
香澄を、本当の意味で捉えるための。
「その理由を……お聞きしても?かわいいお嬢様」
涼は、平静を装いながら、1つ1つわざと丁寧に言葉を紡いでいく。
ここで焦って失敗すれば、香澄は自分の手からするりと抜け出していく予感がしたから。
それから、香澄は自分のことを少しずつ話し始めた。
仕事のことや悩みのこと。
(自己開示してくれるくらいには、僕に心を開いてくれたな……)
その事実もまた、涼を幸せにしていく。
今まではクライアントのヒアリングなんて、仕事を成功させるための義務でしかなかったが、香澄の話だったらいくらでも聞いていたい。
そんな風に思った時、香澄からさらに予想外の、とんでもない爆弾発言が飛び出してきた。
「三次元のカップル観察に来たんです」
(カップル……観察……!?)
涼はこの時思った。
飲み物を口に含んでいなくてよかった、と。
でなければ、香澄の可愛い顔を汚してしまうところだったから。