二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
濃密な時を過ごした朝、香澄が忽然と消えた。
涼にとっては、そんな出来事が起こる可能性すら、1ミリと考えたことはなかった。
あれだけ自分が与える刺激を、香澄は夢中になっていたのだ。
予想していた可愛さも確かにあったけど。
香澄の可愛さは、自分の予想なんかを遥かに凌駕した。
涼の身体にしがみつきながら「離れたくない」とベッドで香澄は甘える様子も、頬を涼の胸にすり寄せるのも、全てが予想外に可愛すぎた。
それから数時間も経たないうちに、どうしてそんな子が自分を置いて去っていかなくてはいけないのか、涼には一切の心当たりがなかった。
(君は、きっと思いもしないんだろうね。君を失いかけた日、どれだけ君を探すために僕が走り回ったのかを)
今、香澄は再びベッドの上で涼にしがみついている。
クリスマスイブの日と違うのは、場所が香澄の自宅であり、香澄はあの日よりずっと苦しそうにしている。
ベッドは子供用と言っても良いほど小さくて、二人で体をピッタリ寄せ合っていないと落ちてしまいそうな程。
だけど、あの日と全く同じことが1つだけあった。
「ううっ……」
「香澄?泣いてるの……?」
あのスイートルームで5回情熱をぶつけ合った後、朝日が昇っていく中、ほんの少しの時間ではあったが香澄は眠りに落ちた。
朝日に照らされる香澄の白い肌が、神秘的なまでに美しいと思った涼だったが、同時に胸が締め付けられる思いもしていた。
香澄は、ずっと泣いていたのだ。眠っている間。
白いシーツの中で縮こまりながら。
涼は何度も尋ねた。
「どうしたの?」
「苦しいの?」
でも、香澄は答えない。当然だった。眠っているのだから。
香澄はおそらく夢を見ていたのだろう。辛く悲しい夢を。
涼は香澄を抱き寄せてやった。夢の中で苦しめている何かから、香澄を守りたいと強く思った。
その、涼の願いが通じたのだろうか。抱きしめてやると、香澄は少しだけ顔をほこらばせてからぎゅっと、涼の背に手を回してきた。 それから香澄は、穏やかな寝息を立てるようになった。
今、まさにあの日と同じ状態なのだ。
「君を泣かせているものはなんだ……?」
そう、涼が考えた時だった。
涼のスマホに着信が入った。
「来たか……」
涼は、香澄の額をもう1度撫でてから、後ろ髪引かれるような思いでベッドから立ち上がり、1階まで降りた。
涼にとっては、そんな出来事が起こる可能性すら、1ミリと考えたことはなかった。
あれだけ自分が与える刺激を、香澄は夢中になっていたのだ。
予想していた可愛さも確かにあったけど。
香澄の可愛さは、自分の予想なんかを遥かに凌駕した。
涼の身体にしがみつきながら「離れたくない」とベッドで香澄は甘える様子も、頬を涼の胸にすり寄せるのも、全てが予想外に可愛すぎた。
それから数時間も経たないうちに、どうしてそんな子が自分を置いて去っていかなくてはいけないのか、涼には一切の心当たりがなかった。
(君は、きっと思いもしないんだろうね。君を失いかけた日、どれだけ君を探すために僕が走り回ったのかを)
今、香澄は再びベッドの上で涼にしがみついている。
クリスマスイブの日と違うのは、場所が香澄の自宅であり、香澄はあの日よりずっと苦しそうにしている。
ベッドは子供用と言っても良いほど小さくて、二人で体をピッタリ寄せ合っていないと落ちてしまいそうな程。
だけど、あの日と全く同じことが1つだけあった。
「ううっ……」
「香澄?泣いてるの……?」
あのスイートルームで5回情熱をぶつけ合った後、朝日が昇っていく中、ほんの少しの時間ではあったが香澄は眠りに落ちた。
朝日に照らされる香澄の白い肌が、神秘的なまでに美しいと思った涼だったが、同時に胸が締め付けられる思いもしていた。
香澄は、ずっと泣いていたのだ。眠っている間。
白いシーツの中で縮こまりながら。
涼は何度も尋ねた。
「どうしたの?」
「苦しいの?」
でも、香澄は答えない。当然だった。眠っているのだから。
香澄はおそらく夢を見ていたのだろう。辛く悲しい夢を。
涼は香澄を抱き寄せてやった。夢の中で苦しめている何かから、香澄を守りたいと強く思った。
その、涼の願いが通じたのだろうか。抱きしめてやると、香澄は少しだけ顔をほこらばせてからぎゅっと、涼の背に手を回してきた。 それから香澄は、穏やかな寝息を立てるようになった。
今、まさにあの日と同じ状態なのだ。
「君を泣かせているものはなんだ……?」
そう、涼が考えた時だった。
涼のスマホに着信が入った。
「来たか……」
涼は、香澄の額をもう1度撫でてから、後ろ髪引かれるような思いでベッドから立ち上がり、1階まで降りた。