二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
拓人の言葉に、よほど驚いたのだろう。
香澄が急に立ち上がりながら
「ど、どどどどういうことですか先輩!」
と叫んだ。
ついさっきまで、意識を失っていた香澄が。
だから、そうなるのはきっとごく自然だった。
「っ……!」
「香澄!?」
涼は、香澄が頭を押さえながら倒れそうになるのを、咄嗟に助けるために動いた。
その時、テーブルに膝を軽くぶつけたが、そんな痛みなど涼は感じない。
今度は、無事に香澄が床に頭をぶつける前に涼によって香澄は守られた。
「大丈夫?」
「あ……」
香澄が、大きなまん丸の目で、頭を涼の胸に預けたまま涼を見つめる。
涼のあそこも、軽く香澄の体に触れている体制になってしまった。
(静まれ……静まってくれ……)
まさか、このまじめなタイミングで暴走させるわけにはいかないと、涼は香澄の体を支えながら、頭の中で羊の数を数え始めた。
拓人は、そんな涼の、考えていることに気づいたのか
「とっとと離れれば済むことじゃない。香澄をそこのソファに寝かせて、あんたは離れなさいよ」
と指示を出してきた。
拓人の言うことを聞くのも癪と言えば癪だが、この場合は正しいことくらいは涼にも分かった。
「香澄、起こすよ」
涼がそう言いながら香澄を抱き上げようとした。
でも、香澄は首を横に振った。
「私、大丈夫ですから」
「え」
「このまま、1分だけ落ち着かせてもらえれば……」
「このままで、いいの?」
「はい……涼先生には申し訳ないんですが……」
(申し訳ないどころか、僕的にはすごく嬉しい)
そんなことも、口が裂けても言えない涼は、努めて冷静に
「分かった」
と言いながら、自分の暴走しかけたあそこが香澄に当たらないように、膝の位置だけ調整させてもらった。
そんな様子を、拓人が汚いものを見るかのようで見つめてからため息をついた。
「…………本題に戻ってもいいかしら」
いつにも増して、顔に似合わず低い男の声だった。
「あ、すみません先輩……つい驚いちゃって……。それであの……拓人先輩が住むというのは一体……」
「ここに決まってるでしょ」
「そうではなくて、どうしてそんな話に」
「あなた、自分の状況分かってないの?そうやって声を出すだけでクラクラしてるようじゃ、この先どうやって生活するの!」
「でも、この2ヶ月もこんな状態で頑張れたので……」
(2ヶ月も、こんな状態だったのか……?)
涼は、どうしてもっと早く香澄を見つけてあげられなかったのか、後悔した。
「今までの2ヶ月と、これからはまるで違うことくらいわかるでしょう?あなたは、妊婦なんだから」
「それは……その…………」
「何よ」
「まだ実感がないですし、それに…………」
ちらりと、涼を見た香澄は、そっと目線をすぐに逸らした。
「どうなるか……分かりませんから」
「香澄?」
どうなるか、とはどう言うことか。
涼が疑問に感じるのと同じタイミングで、拓人は言った。
「だから、心配なのよ。香澄。あんたが妊婦じゃなくなるまで、私がそばについててあげるわ」
涼はまた引っかかる。
拓人の言い方に。
普通なら出産という言葉を使うはずが、拓人は違う言葉を使った。
その理由を涼が知るのは、あと少し先の話……。
香澄が急に立ち上がりながら
「ど、どどどどういうことですか先輩!」
と叫んだ。
ついさっきまで、意識を失っていた香澄が。
だから、そうなるのはきっとごく自然だった。
「っ……!」
「香澄!?」
涼は、香澄が頭を押さえながら倒れそうになるのを、咄嗟に助けるために動いた。
その時、テーブルに膝を軽くぶつけたが、そんな痛みなど涼は感じない。
今度は、無事に香澄が床に頭をぶつける前に涼によって香澄は守られた。
「大丈夫?」
「あ……」
香澄が、大きなまん丸の目で、頭を涼の胸に預けたまま涼を見つめる。
涼のあそこも、軽く香澄の体に触れている体制になってしまった。
(静まれ……静まってくれ……)
まさか、このまじめなタイミングで暴走させるわけにはいかないと、涼は香澄の体を支えながら、頭の中で羊の数を数え始めた。
拓人は、そんな涼の、考えていることに気づいたのか
「とっとと離れれば済むことじゃない。香澄をそこのソファに寝かせて、あんたは離れなさいよ」
と指示を出してきた。
拓人の言うことを聞くのも癪と言えば癪だが、この場合は正しいことくらいは涼にも分かった。
「香澄、起こすよ」
涼がそう言いながら香澄を抱き上げようとした。
でも、香澄は首を横に振った。
「私、大丈夫ですから」
「え」
「このまま、1分だけ落ち着かせてもらえれば……」
「このままで、いいの?」
「はい……涼先生には申し訳ないんですが……」
(申し訳ないどころか、僕的にはすごく嬉しい)
そんなことも、口が裂けても言えない涼は、努めて冷静に
「分かった」
と言いながら、自分の暴走しかけたあそこが香澄に当たらないように、膝の位置だけ調整させてもらった。
そんな様子を、拓人が汚いものを見るかのようで見つめてからため息をついた。
「…………本題に戻ってもいいかしら」
いつにも増して、顔に似合わず低い男の声だった。
「あ、すみません先輩……つい驚いちゃって……。それであの……拓人先輩が住むというのは一体……」
「ここに決まってるでしょ」
「そうではなくて、どうしてそんな話に」
「あなた、自分の状況分かってないの?そうやって声を出すだけでクラクラしてるようじゃ、この先どうやって生活するの!」
「でも、この2ヶ月もこんな状態で頑張れたので……」
(2ヶ月も、こんな状態だったのか……?)
涼は、どうしてもっと早く香澄を見つけてあげられなかったのか、後悔した。
「今までの2ヶ月と、これからはまるで違うことくらいわかるでしょう?あなたは、妊婦なんだから」
「それは……その…………」
「何よ」
「まだ実感がないですし、それに…………」
ちらりと、涼を見た香澄は、そっと目線をすぐに逸らした。
「どうなるか……分かりませんから」
「香澄?」
どうなるか、とはどう言うことか。
涼が疑問に感じるのと同じタイミングで、拓人は言った。
「だから、心配なのよ。香澄。あんたが妊婦じゃなくなるまで、私がそばについててあげるわ」
涼はまた引っかかる。
拓人の言い方に。
普通なら出産という言葉を使うはずが、拓人は違う言葉を使った。
その理由を涼が知るのは、あと少し先の話……。