二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
 リョウは、自身の指と舌で香澄の秘密の場所を、次々と暴いていく。
 生い茂った茂みを優しく梳きながら、その中に隠された小さな蕾を愛でていく。
 その度に、香澄の口からは甘い声が混じった吐息が溢れていく。
 
(私、このままどうされてしまうのだろう……!?)

 抑えようとしても抑えられない自らの嬌声を聞きながら、香澄に一抹の不安がよぎった。
 リョウの、香澄に触れる手の動きが止まった。
 それから、すっとリョウは香澄の体から離れた。

(何で……?)
 
 ふと、香澄の記憶が蘇る。
 この、美しい男性の声を初めて聞いた瞬間のことを。

「僕のは勃たないんですよ」

 性格は確かに悪そうだったが、香澄よりも女性としての色気はぷんぷんと放っていた女性に対してリョウはそう断言していた。

(もしかして……私も言われちゃうのかな……)

 香澄はそう思うや否や

「ごめんなさい!」

 と大声を出して謝ってから、このように言葉を続けた。

「私じゃ、その………勃たないってこと……ですよね!」

 裏返った香澄の「勃たない」という言葉が、豪華な家具に埋め尽くされたスイートルームに響いてしまった。 
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