二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
 香澄は最初、バスルームの備え付けシャンプーの香りのことかと一瞬考えたが、それはすぐに脳内で訂正した。フローラル系の香りだったはずだから。
 それに、普段使っているシャンプーはよくある石鹸の香り。果物要素はどこにもなかった。
 リョウは、首筋にたくさんのキスの雨を降らしながら

「香澄。覚えておくといいよ」
「何を……ですか……」
「体の相性がいいもの同士って、いい匂いがするんだってこと」

 それからリョウは再び香澄に覆いかぶさる形になり、香澄の頬を丁寧に愛撫し始めた。

「僕の匂いはどうかな」

 その質問に、香澄は

「好きです」

 と即答した。
 それくらい、好きになってしまった匂い。

「それじゃあ……僕たちの相性は最高ってことだね。それにね」

 そう言ってからリョウは、香澄の右手を取ると、自らの中心にその手を誘導した。
 そして、香澄の掌で、自らの熱を感じさせた。

(何これ……!?こんなこと、本当にあるの……!?)

 香澄は衝撃だった。
 人間の肉が、鋼鉄のように硬くなる現象が起きることを、言葉では何となく知っていても、実際に触れるのは生まれて初めてだったから。
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