二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
「ところで」

 八島は、言いづらそうに咳払いをしながらこう言葉を続けた。

「避妊はちゃんとしたでしょうね」
「避妊……?」

 そこで、香澄はようやく自分の「忘れていたかもしれない」ことを思い出した。
 香澄は、見ていなかったのだ。
 リョウが避妊具をつけていたかどうかを。
 さらに、お互いが絶頂に達した瞬間、液体のようなものが身体に染み渡った感覚がしたということも、香澄は同時に思い出した。
 それらを説明すると、再び八島から

「香澄のバカー!!!!」

 と、お叱りの言葉が降ってきた。
 
「馬鹿!ばかばか!大バかすみ!!」
「何もそこまで言わなくてもいいじゃないですか!!」
「それって、中に出されてるってことじゃないの!」
「ま、まさか……」

 そういえば、シャワーをしていたときに、体内から色々出てきたことも思い出した。
 流石にそれは恥ずかしすぎて口に出すのは躊躇われたが、その空白の時間で八島は香澄が何を考えたか察していた。

「はあ……もし妊娠しちゃってたら、あんたどうすんのよ」
「だとしても、1回だけだし」
「その数え方、まさかベッドを共にした夜の回数……とか思ってないでしょうね」
「ち、違うんですか?」

 香澄のとんちんかんな返答に、八島からまた大きなため息が漏れた。

「話聞いてる限り、相手相当頑張っちゃったみたいだけど……」
「が、頑張ったって……」
「私が聞いてる限りだと、あんたたち、5回はしてるわよ」
「ええ!?」
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