90日のシンデレラ
頬の熱がなくなれば、肩にその熱が移っている。頬に添えられていた瑠樹の手は真紘の肩を抱いていた。キスしながら、肩の手はしっかり真紘を捉えている。己のもとに確保して、さらにぐっと自身のほうへ引き寄せた。
不意の抱擁に、真紘の足が絡まる。唇を塞がれたまま抱き寄せられれば、真紘はバランスを崩しかけていた。
とんと、思わず瑠樹の胸元に真紘は倒れ込む。仕掛けたのは瑠樹のほうだから、ここぞとばかりに彼は真紘を受け止めた。左手にはガーメントバッグを持ったままで、しっかり真紘を囲い込む。
ぎゅううっと真紘を腕の中に閉じ込めれば、瑠樹は遠慮なくくちづけを深いものに変えていく。
一体自分がどうなっているのか、なかなかその認識ができない。真紘は隙だらけだ。
そんな真紘の半開きになった口の中に、瑠樹は舌を差し入れた。
ゆっくりと瑠樹の舌が、真紘の口腔内をかき混ぜる。上あごを擽り、内頬を舐り、歯列をなぞっていく。
ダメだといわんばかりにその我が物顔の舌を押し返すことはできず、では一体どう応じればいいのかもわからず、真紘はただただ瑠樹の舌を避けるかのように自分の舌を動かすのみ。奇妙な追いかけっこが、真紘の口の中で繰り広げられていた。
そのかけっこも、真紘の舌先が瑠樹のものと触れることで終わりとなる。
にゅるっと舌先同士が掠め合えば、どうしたことなのか、そのまま寄り添うかのように絡ませ合う。
頬や鼻先に瑠樹の息づかいを感じ取る。とても近いところに、瑠樹がいる。肩を包む瑠樹の腕が、とても力強くて頼もしい。鼻をくすぐるのは、瑠樹が夕食で飲んでいた白ワインの香りだろうか?
目を閉じたまま、真紘は真紘で意識してゆっくりと鼻で呼吸した。
不意の抱擁に、真紘の足が絡まる。唇を塞がれたまま抱き寄せられれば、真紘はバランスを崩しかけていた。
とんと、思わず瑠樹の胸元に真紘は倒れ込む。仕掛けたのは瑠樹のほうだから、ここぞとばかりに彼は真紘を受け止めた。左手にはガーメントバッグを持ったままで、しっかり真紘を囲い込む。
ぎゅううっと真紘を腕の中に閉じ込めれば、瑠樹は遠慮なくくちづけを深いものに変えていく。
一体自分がどうなっているのか、なかなかその認識ができない。真紘は隙だらけだ。
そんな真紘の半開きになった口の中に、瑠樹は舌を差し入れた。
ゆっくりと瑠樹の舌が、真紘の口腔内をかき混ぜる。上あごを擽り、内頬を舐り、歯列をなぞっていく。
ダメだといわんばかりにその我が物顔の舌を押し返すことはできず、では一体どう応じればいいのかもわからず、真紘はただただ瑠樹の舌を避けるかのように自分の舌を動かすのみ。奇妙な追いかけっこが、真紘の口の中で繰り広げられていた。
そのかけっこも、真紘の舌先が瑠樹のものと触れることで終わりとなる。
にゅるっと舌先同士が掠め合えば、どうしたことなのか、そのまま寄り添うかのように絡ませ合う。
頬や鼻先に瑠樹の息づかいを感じ取る。とても近いところに、瑠樹がいる。肩を包む瑠樹の腕が、とても力強くて頼もしい。鼻をくすぐるのは、瑠樹が夕食で飲んでいた白ワインの香りだろうか?
目を閉じたまま、真紘は真紘で意識してゆっくりと鼻で呼吸した。