90日のシンデレラ
ざっと真紘は瑠樹の家族の年齢を計算してしまう。こうして考えてみれば、はじめは奇妙に思ったが、三男の瑠樹に高校生の甥がいてもおかしくない。
一方の真紘は長女である。親戚の子供はみんな真紘より年下で、皆学生だ。当然、まだ真紘に甥や姪はいない。
瑠樹と真紘は五つか六つぐらいの年の差なのに、親族の構成がずいぶん違うものなんだと思う。
「今日は兄弟水入らずの食事の予定だったけど、フライトがストで飛ばなくなって別ラインで帰国することになったんだ。それで、昼の時間が空いたわけ」
瑠樹の予定変更は、相手都合によるキャンセルのせいとわかる。
瑠樹が朝からやってきた理由がわかったのはいいが、今さらりといった瑠樹のセリフに真紘は少々ビビる。
(フライトがストで飛ばなくなったって、ストが起こるような国ってどこ?)
(別ラインで帰国だけど、別ラインって別の航空会社ってことよね)
(帰国して水入らずの食事というから、お兄さん、長期の海外勤務なんだ)
大村女史から、瑠樹は海外案件を手掛けていることを教えてもらった。いざお付き合いがはじまったら、瑠樹の海外出張で会えない日がちょくちょく出てくる。瑠樹本人が海外案件に携わっているなら、その兄だって海外の仕事をしていてもおかしくない。
(もしかしたら……)
ここでしばらく忘れていた事項を、真紘は思い出した。本社の人間はできる人間が多くて、瑠樹もそのひとりということを。
現にマダム山形から瑠樹は案件を三件、いや四件掛け持ちしているときいていたような……
(もしかしたら、私、とてもスゴイ人とお付き合いしているのかもしれない)
一方の真紘は長女である。親戚の子供はみんな真紘より年下で、皆学生だ。当然、まだ真紘に甥や姪はいない。
瑠樹と真紘は五つか六つぐらいの年の差なのに、親族の構成がずいぶん違うものなんだと思う。
「今日は兄弟水入らずの食事の予定だったけど、フライトがストで飛ばなくなって別ラインで帰国することになったんだ。それで、昼の時間が空いたわけ」
瑠樹の予定変更は、相手都合によるキャンセルのせいとわかる。
瑠樹が朝からやってきた理由がわかったのはいいが、今さらりといった瑠樹のセリフに真紘は少々ビビる。
(フライトがストで飛ばなくなったって、ストが起こるような国ってどこ?)
(別ラインで帰国だけど、別ラインって別の航空会社ってことよね)
(帰国して水入らずの食事というから、お兄さん、長期の海外勤務なんだ)
大村女史から、瑠樹は海外案件を手掛けていることを教えてもらった。いざお付き合いがはじまったら、瑠樹の海外出張で会えない日がちょくちょく出てくる。瑠樹本人が海外案件に携わっているなら、その兄だって海外の仕事をしていてもおかしくない。
(もしかしたら……)
ここでしばらく忘れていた事項を、真紘は思い出した。本社の人間はできる人間が多くて、瑠樹もそのひとりということを。
現にマダム山形から瑠樹は案件を三件、いや四件掛け持ちしているときいていたような……
(もしかしたら、私、とてもスゴイ人とお付き合いしているのかもしれない)