90日のシンデレラ
「あの、やっぱり、床の上は寝心地はよくないわよね」
「いや、そこまででも……」
真紘の問いかけに一度は答えようとしたが、瑠樹はそれをやめる。少しずるい顔をして、いい直した。
「そうそう、すごく床が硬くて背中が痛かった」
「え!」
「今は違うけれどな」
「え?」
投げかける一問一答にあたふたする真紘をみて、瑠樹は苦笑する。
そして、真紘の頬を抓っていた手が、真紘の髪をかき分けて耳後ろへ廻る。そのまま頭の後ろまで回してしまうと、柔らかく真紘の頭を固定した。
「今は極上のベッドで、とても満足している」
顔のすぐ近くで続きのセリフをいい、柔らかく真紘にくちづけた。
今は極上のベッドで、とても満足している――そんなことをいわれて、真紘は赤面する。返す言葉が見つからない。どうしてこの人は、反応に困るようなことばかり、不意打ちで行うのだろう。
「真紘、その赤のワンピース、いい。本当に、真紘は赤がよく似合う」
またもや強烈な一撃が、真紘をノックアウトする。温かな唇の感触もあれば、そっと真紘は目を閉じた。
真紘にくちづけながらも、頭にあるのとは違う瑠樹の手が真紘の背中へ回る。その手は上下に大きく往復しては、腰のラインに沿って下りていく。さらに不埒な手は尻の丸みと柔らかさを楽しんで、最後にギュッと真紘を抱きしめたのだった。
大人しく瑠樹の腕の中で、真紘は温かな抱擁と愛情たっぷりのキスをもらう。
付き合いがはじまって、そろそろ三週間ぐらいだろうか。もうすっかり、ふたりの間ではキスの手順が決まっていた。
唇の向きが変えて、舌を絡み合わせる。ふんふんと、互いの甘くてどこかせわしい息遣いを頬に感じ取る。
キスの手順がわかっているから、唇が離れるタイミングも知っている。
真紘は目を開けた。目の前には、いつもの自信満々の笑みを浮かべた瑠樹がいた。
「いや、そこまででも……」
真紘の問いかけに一度は答えようとしたが、瑠樹はそれをやめる。少しずるい顔をして、いい直した。
「そうそう、すごく床が硬くて背中が痛かった」
「え!」
「今は違うけれどな」
「え?」
投げかける一問一答にあたふたする真紘をみて、瑠樹は苦笑する。
そして、真紘の頬を抓っていた手が、真紘の髪をかき分けて耳後ろへ廻る。そのまま頭の後ろまで回してしまうと、柔らかく真紘の頭を固定した。
「今は極上のベッドで、とても満足している」
顔のすぐ近くで続きのセリフをいい、柔らかく真紘にくちづけた。
今は極上のベッドで、とても満足している――そんなことをいわれて、真紘は赤面する。返す言葉が見つからない。どうしてこの人は、反応に困るようなことばかり、不意打ちで行うのだろう。
「真紘、その赤のワンピース、いい。本当に、真紘は赤がよく似合う」
またもや強烈な一撃が、真紘をノックアウトする。温かな唇の感触もあれば、そっと真紘は目を閉じた。
真紘にくちづけながらも、頭にあるのとは違う瑠樹の手が真紘の背中へ回る。その手は上下に大きく往復しては、腰のラインに沿って下りていく。さらに不埒な手は尻の丸みと柔らかさを楽しんで、最後にギュッと真紘を抱きしめたのだった。
大人しく瑠樹の腕の中で、真紘は温かな抱擁と愛情たっぷりのキスをもらう。
付き合いがはじまって、そろそろ三週間ぐらいだろうか。もうすっかり、ふたりの間ではキスの手順が決まっていた。
唇の向きが変えて、舌を絡み合わせる。ふんふんと、互いの甘くてどこかせわしい息遣いを頬に感じ取る。
キスの手順がわかっているから、唇が離れるタイミングも知っている。
真紘は目を開けた。目の前には、いつもの自信満々の笑みを浮かべた瑠樹がいた。