Restart〜二度目の恋もきみと
「...んっ」

竜海さんの吐息が鼓膜を振動して
体がピクリと反応してしまう。

「竜海さんっ..シャワーを...あッ...」

竜海さんは私の言葉を無視して
今度は耳から首筋に唇を這わせた。

「桜良、悪いけどそのお願いは聞けないな」

竜海さんはそう言いながら、スーツの上着を脱ぎ棄てた。

一日中仕事して汗かいてるから、せめて竜海さんの前では綺麗にしたいのに..

私は涙目で竜海さんに訴えかける。

「すまない。もう我慢の限界なんだ。ずっと桜良にお預けくらってたからね」

竜海さんは自分のネクタイを緩めると、それも無造作にソファーの下に放り投げた。


そして、私の顔の横に手をつくと
これ以上、拒む言葉を言わせないように
私の唇に自分の唇を重ねた。

「んんっ」

竜海さんは私のブラウスから自分の手を滑り込ませると
そのヒヤリとした感触にビクッと体が震えた。

「ごめん、俺の手、冷たかった?」

「んっ...大丈夫です。」

竜海さんはそのまま、ブラの上から私の胸を揉みしだき始めた。

その刺激に私の頬は次第に赤く色づき始めて
竜海さんの吐息も次第に荒くなってくる。

もうすでに、私の頭の中ではシャワーを浴びたいなんて思いは
当に消え去り、もっと竜海さんに触れてほしいという欲望に支配されていた。
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