Restart〜二度目の恋もきみと
竜海さんは私の唇を荒々しく塞ぎながら、
私のブラウスのボタンを一つずつ外していく。

そして、竜海さんは唇を離すと私の胸元に
視線を落とした途端、ピタリとボタンを外す手を止めた。

竜海さんはびっくりしたような表情で私の胸元に視線を落としたまま動かない。

「竜海さん...?」

私が竜海さんの名前を呼ぶと
竜海さんはフッと微笑んで
私の胸元に光るネックレスに繋がれた
結婚指輪にそっと手を触れた。

「ここにあったんだな...」

竜海さんは優しく指輪に触れながら
静かに呟いた。

「竜海さんとの大切思い出が詰まったものだから、手放す決断ができなくて...
未練たらしいですよね。」

「そんなことないよ。俺なんて薬指から外すことすらできないでいたんだから..」

竜海さんはそう言って自分の薬指に光る指輪を見つめた。

似た者同士だな...とお互い見つめ合うと
フフッと笑いが溢れた。

そして竜海さんは再び私に覆いかぶさると
私の唇を塞いだ。
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