Restart〜二度目の恋もきみと

私が何を食べようかなと、バッグからスマートフォンを取り出すと
ちょうどそこに禅ちゃんからの着信が鳴った。

禅ちゃん．．？

私はすぐに電話の通話ボタンを押した。

「もしもし、禅ちゃん？」

「あッ、桜良ちゃん？今からお昼休みだよね？」

「うん。今日、お弁当持ってきてないから
どこかこれから食べに行こうかと思って。」

「ちょうど、良かった。
一緒にお昼食べに行かないかなと思って電話したんだ。
今、桜良ちゃんの会社の近くの××っていうカフェに来てるんだけど．．」

「分かった。××だね。
私もすぐに向かうからちょっと待っててね。５分くらいで着くと思う。」

「急がなくていいから、ゆっくり、気を付けてきてね。」

電話口の禅ちゃんの優しい声に私は
「うん。ありがとう。じゃあ、一旦電話切るね」
そう言って、電話を切ると禅ちゃんの待つカフェへと向かった。