最強王子とフェンス越しの溺愛キス


「私を見なさい――か。へぇ?

美月ちゃん、可愛い顔して、案外やるねぇ?」



スッと真白ちゃんから退けて、私に向かってくる新島。

良かった……。
真白ちゃんは何もされてないみたい。


チラリ――とドアを見る。

半開きだ。
それに見張りの人もいない。


逃げるなら、今だ――



「(真白ちゃん、行って)」

「!?」



私が目で訴える。

すると有難いことに真白ちゃんは、すぐに理解してくれたようだった。



「(出来ない。絶対しない)」



口パクで私に答えた真白ちゃん。

だけど、



「(真白ちゃん、もう充分だよ……。
私を庇ってくれて本当にありがとう)」



茉白ちゃんに少しだけ笑ったあと。

新島を引きつけるために、私は近くに来た新島の服をグッと引き寄せた。



「新島、私から目を逸らしたら許さない……っ」



ごめんね、真白ちゃん。

私は絶対、あなたを助けたいの。

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