俺達の笑顔
まだ抵抗する気配を見せない由美。

おとなしく俺についてきた。


「入って」


玄関の鍵を開けて、由美の背中を押した。

その背中の感触で俺は感じた。


ずいぶん痩せてしまった…

ちゃんとご飯食べてるか?

無理してないか…?

今まで味わったことのない不安が襲う。



部屋に入ってすぐにソファに座った。

部屋の入口で立ち尽くす由美にこっちおいでって言ったらすぐにきた。


ソファにちょこんと座った由美。


…おい。

なんでそんなに離れて座る?

ダブルソファの右端に怯えながら座る由美…
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