眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
私の反応が気に食わなかったのか、不満気味に言われて思わず首を横にブンブン振る。
「う、ううんっ…!大丈夫…!」
たしかにちょっと不安だけど…弘原海くんとこうして話すことは普段ならありえないし…。
でも、さすがにここで私から断るわけにはいかない。
だからそのまま流した。
「…なら決まりだな。明日見は何がいい?俺が買ってくるから、席見といてくれ」
「そ、それは悪…」
「いいから早く。なんなら俺が決めてくるが」
「えっ…?えっと…じゃあ、それで…?」
「ふっ、何を選んできても文句言うなよ?」