春の花咲く月夜には
その日の帰宅後。

決意が鈍らないうちに、私は、賀上くんに週末空いていないかどうか、メッセージを送って聞いてみた。

すると、「土曜の昼なら大丈夫です」という返事がきたので、一緒にランチに行く約束をした。


(・・・土曜日か・・・)


今日から指折り数えてあと五日。

これで準備は整ったから、あとはもう、当日になったら自分の気持ちを伝えるだけだ。


(・・・って、その、『伝える』っていうのが一番高いハードルだけど・・・)


賀上くんからすでに告白を受けている状態だから、返事については安心していいのだろうし、大丈夫・・・って思ってる。

けれどその前段階・・・素直に気持ちを伝えることが、私はあまり得意じゃなかった。


(・・・『好き』・・・、『付き合って』って、ちゃんと素直に言えるかな・・・)


気持ちを相手に伝えることは、緊張するし、なにより勇気が必要だ。

だけど彼は、私の返事もわからないような状態で、気持ちを伝えてくれている。

それはきっと私より、ずっと緊張したはずで。

不安だってあったと思う。

だから今度は頑張って、私が気持ちを伝える番だ。










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