春の花咲く月夜には
お互いの活動が忙しくなり、考え方も合わなくなっていき、いつの間にか、自然消滅のような状態に。
けれどけじめをつけたくて、彼から別れを切り出したという。
「元々そんな状態だったんで、葉月も『わかった』ってあっさり返事して。円満な別れ方ではあったんですけど・・・」
亜莉沙ちゃんは、とても怒った。
お互いに納得して別れたという経緯を伝えたものの、「葉月さんを振るなんて!!」と、現在進行形でもあるようだけど・・・当時の賀上くんは、かなりの非難を受けたらしい。
そしていつしか、亜莉沙ちゃんの怒りは賀上くんに近づく女の子たちにも向けられるようになっていく。
「『葉月のいた場所』を奪われる、守らなきゃって思ったみたいで。葉月にしたら、別に戻りたくもない場所だと思うんですけど・・・。亜莉沙は、思い込んだら止まらないから」
とはいえ、「T's Rocketのサクヤ」についてくれている、ごく普通のファンの子たちには、亜莉沙ちゃんは特になにも思わないようだった。
けれど、そこから一歩飛び出して、彼に近づこうとする子に対しては、敵意を露わにしたようだ。
「・・・けど、それはほんの一時期で。ここ数年は、そういうの全く聞かなくなったんですよね。だから正直、オレもあんまり気にしてなくて・・・」
そう言うと、彼は曇った顔で目を伏せた。
気づかずにいた自分を後悔しているようだった。
(・・・そっか・・・)
多分だけれど・・・、その、一時期の亜莉沙ちゃんの行動で、ファンの子たちは、亜莉沙ちゃんを「賀上くんの彼女」だと認識したんじゃないかと思う。
実際、私も亜莉沙ちゃんに初めて会った時、賀上くんの彼女かもしれないと感じていたから。
ーーーライブの時、いつも彼のそばにいる、かわいくて、勝ち気な女の子。
亜莉沙ちゃんを「彼女」だと認識したら、賀上くんにファン以上の関係を求める女の子はいなくなるだろうから、必然的に、亜莉沙ちゃんの敵意もおさまっていたんだと思う。
けれどけじめをつけたくて、彼から別れを切り出したという。
「元々そんな状態だったんで、葉月も『わかった』ってあっさり返事して。円満な別れ方ではあったんですけど・・・」
亜莉沙ちゃんは、とても怒った。
お互いに納得して別れたという経緯を伝えたものの、「葉月さんを振るなんて!!」と、現在進行形でもあるようだけど・・・当時の賀上くんは、かなりの非難を受けたらしい。
そしていつしか、亜莉沙ちゃんの怒りは賀上くんに近づく女の子たちにも向けられるようになっていく。
「『葉月のいた場所』を奪われる、守らなきゃって思ったみたいで。葉月にしたら、別に戻りたくもない場所だと思うんですけど・・・。亜莉沙は、思い込んだら止まらないから」
とはいえ、「T's Rocketのサクヤ」についてくれている、ごく普通のファンの子たちには、亜莉沙ちゃんは特になにも思わないようだった。
けれど、そこから一歩飛び出して、彼に近づこうとする子に対しては、敵意を露わにしたようだ。
「・・・けど、それはほんの一時期で。ここ数年は、そういうの全く聞かなくなったんですよね。だから正直、オレもあんまり気にしてなくて・・・」
そう言うと、彼は曇った顔で目を伏せた。
気づかずにいた自分を後悔しているようだった。
(・・・そっか・・・)
多分だけれど・・・、その、一時期の亜莉沙ちゃんの行動で、ファンの子たちは、亜莉沙ちゃんを「賀上くんの彼女」だと認識したんじゃないかと思う。
実際、私も亜莉沙ちゃんに初めて会った時、賀上くんの彼女かもしれないと感じていたから。
ーーーライブの時、いつも彼のそばにいる、かわいくて、勝ち気な女の子。
亜莉沙ちゃんを「彼女」だと認識したら、賀上くんにファン以上の関係を求める女の子はいなくなるだろうから、必然的に、亜莉沙ちゃんの敵意もおさまっていたんだと思う。