春の花咲く月夜には
「・・・今思えば、亜莉沙、心春さんには最初から結構つっかかってましたよね。亜莉沙は基本、口も態度も悪いんで、あの時も、そこまで気にしてなかったんですけど・・・」
思い出すように彼が言う。
私は、相槌を打って続きを促した。
「多分、亜莉沙は直感で、オレが好きになりそうだって感じたのかも。心春さん、かわいいし」
真面目な顔で分析しながら彼は言う。
私は、どう反応すればいいのか戸惑って、「ど、どうだろう・・・」と言って受け流す。
「・・・まあ、ほんとに、今思い返すとなんだけど・・・。オレも、今回カナから聞くまでは、忘れてたりとか、わかってなかった部分があって。・・・キツかったですよね・・・。本当に、すいません」
テーブル越しに、賀上くんが深く頭を下げた。
私は「ううん!」と首を振る。
「私も・・・、相談とかしなかったから」
「いや・・・、付き合いたてだし、普通に言いにくいでしょ。オレのバンドメンバーの妹に、元カノと比べられてるなんて・・・。今、オレが口にするのもなんか嫌だし」
「・・・・・・、うん・・・」
彼の言葉に頷いた。
確かに、付き合いが長くなったとしても、私が彼に相談できたかどうかはわからない。
「・・・とにかく。亜莉沙が葉月を好きなのは、完全に崇拝レベルの話になるから。亜莉沙の中では、『葉月か、葉月以外女の人』って感じなんだと思うんですよね・・・。だから、言われたことを真に受ける必要ないし、傷つく必要もないっていうか」
「・・・うん」
「忘れるっていうのは難しいとは思うけど・・・。オレももう、心春さんを傷つけるようなことを二度とさせるつもりはないから。それでも亜莉沙が変わらないなら・・・、ライブ出禁にするか、オレが『Tロケ』辞めるんで」
「えっ!?」
私はとても驚いて、そして焦った。
亜莉沙ちゃんが、お兄さんのいる「T's Rocket」のライブを出禁にされることはもちろんだけど、賀上くんが、高校生の時から続けてきた大事なバンドを辞めるだなんて・・・。
思い出すように彼が言う。
私は、相槌を打って続きを促した。
「多分、亜莉沙は直感で、オレが好きになりそうだって感じたのかも。心春さん、かわいいし」
真面目な顔で分析しながら彼は言う。
私は、どう反応すればいいのか戸惑って、「ど、どうだろう・・・」と言って受け流す。
「・・・まあ、ほんとに、今思い返すとなんだけど・・・。オレも、今回カナから聞くまでは、忘れてたりとか、わかってなかった部分があって。・・・キツかったですよね・・・。本当に、すいません」
テーブル越しに、賀上くんが深く頭を下げた。
私は「ううん!」と首を振る。
「私も・・・、相談とかしなかったから」
「いや・・・、付き合いたてだし、普通に言いにくいでしょ。オレのバンドメンバーの妹に、元カノと比べられてるなんて・・・。今、オレが口にするのもなんか嫌だし」
「・・・・・・、うん・・・」
彼の言葉に頷いた。
確かに、付き合いが長くなったとしても、私が彼に相談できたかどうかはわからない。
「・・・とにかく。亜莉沙が葉月を好きなのは、完全に崇拝レベルの話になるから。亜莉沙の中では、『葉月か、葉月以外女の人』って感じなんだと思うんですよね・・・。だから、言われたことを真に受ける必要ないし、傷つく必要もないっていうか」
「・・・うん」
「忘れるっていうのは難しいとは思うけど・・・。オレももう、心春さんを傷つけるようなことを二度とさせるつもりはないから。それでも亜莉沙が変わらないなら・・・、ライブ出禁にするか、オレが『Tロケ』辞めるんで」
「えっ!?」
私はとても驚いて、そして焦った。
亜莉沙ちゃんが、お兄さんのいる「T's Rocket」のライブを出禁にされることはもちろんだけど、賀上くんが、高校生の時から続けてきた大事なバンドを辞めるだなんて・・・。