春の花咲く月夜には
「心春~!」
駅の改札を出て左側。
大きな白い柱の前で周囲を見回していると、紗也華が手を振りながらこちらに駆け寄ってきた。
カーキのシャツにブラックデニム。
仕事の時は、きれいめな感じの服装が多い紗也華だけれど、今日は、いつもより少しカジュアルだ。
「紗也華、今日かっこいいね」
「ほんと?ライブハウスってほんとに久しぶりなんだよねえ。何着ていいか迷っちゃって・・・。旦那に相談して決めたんだけど」
「そうなんだ。すごくかっこいいし、似合ってるよ」
紗也華はすらっとしているし、着こなし方も上手いから、こういう服装は本当にとてもよく似合うんだ。
私の言葉に、紗也華は照れたように「ヘヘっ」と笑う。
「ありがと。心春もいいねっ、いつにもましてかわいいじゃん。彼女としては、初のライブだもんねえ」
「・・・うん」
私が今日着ているのは、先週買った、黒いロング丈のワンピース。
イヤリングとネックレスも、お気に入りのものをつけてきた。
髪はゆるくまとめたアップにし、メイクも結構がんばったんだ。
「・・・気合い、入れすぎたかな」
「ふふ。大丈夫だよ。それに、心春が気合い入れて来てたら賀上くん絶対嬉しいって」
ちょっと恥ずかしいけれど。
「ね!」と、にっこり笑った紗也華の言葉に勇気をもらう。
ーーーそう。
今日は、待ちに待った「T's Rocket」のライブの日。
彼のライブに行くのは2回目で、付き合い始めてから・・・彼女として行くのは初めてだ。
なんだかとても不思議な気持ち。
彼氏のライブを観るのって、どんな気持ちなんだろう。
考えると、そわそわとして落ち着かないけれど、やっぱり、とても楽しみだった。
駅の改札を出て左側。
大きな白い柱の前で周囲を見回していると、紗也華が手を振りながらこちらに駆け寄ってきた。
カーキのシャツにブラックデニム。
仕事の時は、きれいめな感じの服装が多い紗也華だけれど、今日は、いつもより少しカジュアルだ。
「紗也華、今日かっこいいね」
「ほんと?ライブハウスってほんとに久しぶりなんだよねえ。何着ていいか迷っちゃって・・・。旦那に相談して決めたんだけど」
「そうなんだ。すごくかっこいいし、似合ってるよ」
紗也華はすらっとしているし、着こなし方も上手いから、こういう服装は本当にとてもよく似合うんだ。
私の言葉に、紗也華は照れたように「ヘヘっ」と笑う。
「ありがと。心春もいいねっ、いつにもましてかわいいじゃん。彼女としては、初のライブだもんねえ」
「・・・うん」
私が今日着ているのは、先週買った、黒いロング丈のワンピース。
イヤリングとネックレスも、お気に入りのものをつけてきた。
髪はゆるくまとめたアップにし、メイクも結構がんばったんだ。
「・・・気合い、入れすぎたかな」
「ふふ。大丈夫だよ。それに、心春が気合い入れて来てたら賀上くん絶対嬉しいって」
ちょっと恥ずかしいけれど。
「ね!」と、にっこり笑った紗也華の言葉に勇気をもらう。
ーーーそう。
今日は、待ちに待った「T's Rocket」のライブの日。
彼のライブに行くのは2回目で、付き合い始めてから・・・彼女として行くのは初めてだ。
なんだかとても不思議な気持ち。
彼氏のライブを観るのって、どんな気持ちなんだろう。
考えると、そわそわとして落ち着かないけれど、やっぱり、とても楽しみだった。