春の花咲く月夜には
それから。
ライブハウスから少し離れた場所にある、焼き鳥屋さんを2人で訪れた。
土曜の夜だし、いい時間だし、お店は結構混んでいた。
他のお店にしようか・・・と話していたところで丁度カウンター席が2つ空き、私と彼は、並んで座った。
お互いに、食べたいものを頼んでいって、ビールを飲みつつ、先ほどのライブのことを2人で話した。
「ANTENNA」のこと、紗也華の声援に驚いたこと、アンコールの曲のこと・・・、色々なことを話して一緒に笑った。
だけど、肝心の、彼が作って歌ってくれた、曲についての話題が出ない。
私も、言おう、聞こう・・・と思いつつ、恥ずかしさから、なかなか切り出すことができないし、多分、賀上くんも同じ気持ちのように思った。
お店の中が、やけに気さくな雰囲気なので、甘くなりそうな話題がそぐわない感じがすることも、聞けない理由のひとつになっているかもしれない。
だけど、そろそろ・・・と、決意を固めて聞こうと思ったタイミングで、賀上くんの右隣に座っている50代ぐらいの男性(後に、『片山さん』という名前が判明)が、私たちに話しかけてきた。
「カップル?おっ、にーちゃん男前だなあ。彼女もかわいい子じゃないかぁ。いいねえ、若いっていいよねえ」
「は、はあ。どうも・・・」
片山さんは、陽気に酔っぱらっていた。
それから、自分の若い頃の思い出話をし始めて、止まらなくなってしまった。
高校、中学・・・、小学校時代のことまで遡り、少年野球チームに入っていた頃の思い出話が始まると、今度は、私の左隣に座っていた同じく50代ぐらいの男性(後に、『亀沢さん』という名前が判明)が、片山さんに目を向けながら、「ちょっとちょっと!」と、私たちの会話に加わってきた。
「その話・・・、もしかして、ケンキチじゃないか!?」
「へ?・・・その目元・・・、えっ!?もしかして、亀ちゃんか!」
「久しぶりだな~!!」と、私たちを挟んで左右2人で盛り上がる。
ライブハウスから少し離れた場所にある、焼き鳥屋さんを2人で訪れた。
土曜の夜だし、いい時間だし、お店は結構混んでいた。
他のお店にしようか・・・と話していたところで丁度カウンター席が2つ空き、私と彼は、並んで座った。
お互いに、食べたいものを頼んでいって、ビールを飲みつつ、先ほどのライブのことを2人で話した。
「ANTENNA」のこと、紗也華の声援に驚いたこと、アンコールの曲のこと・・・、色々なことを話して一緒に笑った。
だけど、肝心の、彼が作って歌ってくれた、曲についての話題が出ない。
私も、言おう、聞こう・・・と思いつつ、恥ずかしさから、なかなか切り出すことができないし、多分、賀上くんも同じ気持ちのように思った。
お店の中が、やけに気さくな雰囲気なので、甘くなりそうな話題がそぐわない感じがすることも、聞けない理由のひとつになっているかもしれない。
だけど、そろそろ・・・と、決意を固めて聞こうと思ったタイミングで、賀上くんの右隣に座っている50代ぐらいの男性(後に、『片山さん』という名前が判明)が、私たちに話しかけてきた。
「カップル?おっ、にーちゃん男前だなあ。彼女もかわいい子じゃないかぁ。いいねえ、若いっていいよねえ」
「は、はあ。どうも・・・」
片山さんは、陽気に酔っぱらっていた。
それから、自分の若い頃の思い出話をし始めて、止まらなくなってしまった。
高校、中学・・・、小学校時代のことまで遡り、少年野球チームに入っていた頃の思い出話が始まると、今度は、私の左隣に座っていた同じく50代ぐらいの男性(後に、『亀沢さん』という名前が判明)が、片山さんに目を向けながら、「ちょっとちょっと!」と、私たちの会話に加わってきた。
「その話・・・、もしかして、ケンキチじゃないか!?」
「へ?・・・その目元・・・、えっ!?もしかして、亀ちゃんか!」
「久しぶりだな~!!」と、私たちを挟んで左右2人で盛り上がる。