春の花咲く月夜には
それから、何度か大学についての質問がきて、私は毎回、できるだけ丁寧に答えを返した。
後輩が同じ大学に来てくれるのは嬉しいし、なによりも、先生の役に立てることが嬉しかったから。
そんな、ある時。
『直接会って聞きたいことがあるんだけど、予定どうかな』
と、先生から連絡が来て、私は飛び上がるような気持ちになった。
先生に会える。
それだけでもう嬉しくて、『もちろんです』と返事した。
それからは、メールや電話だけじゃなく、時々2人で会うようにもなっていた。
会うのはだいたい土曜の昼間、ランチ時。
先生は、色々なお店に連れて行ってくれた。
会った時は、大学について聞かれることはもちろんだけど、少しずつ、他の話題も増えていく。
距離がどんどん縮まって、それと同時に、私は、先生のことをますます好きになっていた。
そんな日々がしばらく続いたある日・・・、大学2年が終わろうとしていた頃だった。
先生に、「付き合ってほしい」と突然告白されたのは。
「向居といるとすごく落ち着くんだ。俺は結構歳が上だし、向居は元生徒だし、言うか迷ってたんだけど・・・、できればちゃんと、これからは恋人として付き合ってほしいと思ってる」
驚いたけど、断る理由なんてひとつもなかった。
だって、ずっと好きだった人。
中高時代の6年間、ずっと思い出とともにあった人。
そしてそれから2年が経っても、忘れられずに、ずっと片思いをしてた人。
ーーーーーーこれは、信じられないけれど現実で。
本当に、夢のようなことだと思った。
後輩が同じ大学に来てくれるのは嬉しいし、なによりも、先生の役に立てることが嬉しかったから。
そんな、ある時。
『直接会って聞きたいことがあるんだけど、予定どうかな』
と、先生から連絡が来て、私は飛び上がるような気持ちになった。
先生に会える。
それだけでもう嬉しくて、『もちろんです』と返事した。
それからは、メールや電話だけじゃなく、時々2人で会うようにもなっていた。
会うのはだいたい土曜の昼間、ランチ時。
先生は、色々なお店に連れて行ってくれた。
会った時は、大学について聞かれることはもちろんだけど、少しずつ、他の話題も増えていく。
距離がどんどん縮まって、それと同時に、私は、先生のことをますます好きになっていた。
そんな日々がしばらく続いたある日・・・、大学2年が終わろうとしていた頃だった。
先生に、「付き合ってほしい」と突然告白されたのは。
「向居といるとすごく落ち着くんだ。俺は結構歳が上だし、向居は元生徒だし、言うか迷ってたんだけど・・・、できればちゃんと、これからは恋人として付き合ってほしいと思ってる」
驚いたけど、断る理由なんてひとつもなかった。
だって、ずっと好きだった人。
中高時代の6年間、ずっと思い出とともにあった人。
そしてそれから2年が経っても、忘れられずに、ずっと片思いをしてた人。
ーーーーーーこれは、信じられないけれど現実で。
本当に、夢のようなことだと思った。