エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「……うん。そうし、……ようかな」

 即座に変えられるはずはない。

 よって濁ってしまった。

 けれど和臣はそれを指摘するどころか、もっと幸せそうに目を細める。

「次は和にも見せてやりたいな」

 和臣は外の景色を見ながら、そう言った。

 すぐに梓も頷いた。

「うん。すごく喜ぶと思……、うよ」

 まだ慣れない普通の話し方に、和臣はちょっと笑みを向けて、でも違うことを言った。

「活発な性格みたいだけど、高いところは苦手じゃないか?」

「うーん、まだ四歳だから、それほど行ったことはないんですけ、……だけど、むしろ今から経験できると良いかな、って」

 和についての話題。

 梓は少し考えてそう返答したが、嬉しくなってしまった。

 次は三人で来られるといい、と自分も思う。

「そうだな。まだまだこれからだよな」

 優しく微笑んで、和臣はそう言ってくれた。
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