エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「良かったね、和」

 その横に立ち、和にそっと触れる梓。

 和臣がちらっとその梓を見た。

 ほころんだ、幸せそうな顔だ。

「抱っこももっと上手くなるからな、和」

「うん! いっぱいだっこしてほしい!」

 そのまま三人は家を出た。

 今日は三人が家族としてスタートする日。

 だからちょっとしたお祝いをしようと、お店を予約しているのだ。

 和臣が和を抱っこしたまま外へ出て、エレベーターで降りて、和臣の車へ向かう。

 車では後部座席に梓と和が乗り、梓は和をしっかりチャイルドシートに座らせた。

 これからは和が乗る機会も増えるだろうと、和臣が設置してくれたものだ。

「じゃあ行くぞ」

「うん、大丈夫」

 運転席でシートベルトをした和臣が、二人を振り返る。

 梓は笑みで頷いた。

 発進した車の中で既に、和はずっとはしゃいでいた。

「パパのおくるまー! はやぁい!」

 梓が苦笑してしまうくらいだった。
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