エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
 そう言われただけで、梓は続く言葉がわかってしまった。

 そしてその通りのことを和臣は口に出す。

「すまなかった。……本当にすまない」

 腿の上に手をついて、和臣は深々と頭を下げる。

 その口調も声も沈痛で、心から悔やんで、この言葉を出しているのは明らかだった。

 梓はなにも言えなかった。

 どう返していいのかわからない。

 和臣が謝るのは当たり前、と言ってはいけないだろうが、自然ではある。

 梓を独りきりにし、シングルマザーにさせたのも和臣なのだから。

 ただ、梓が『それを和臣のせいにしたくない』と思ってそうしただけだ。

 だからそれを言うしかなかった。

 それは言わなければ伝わらないことだ。

「……和臣さんのせいじゃ、ありません……」

 呟くような声で、なんとか言った。

 しかしその言葉は即座に否定された。

「いや、俺のせいじゃなければなんなんだ。俺が悪い。……全部、俺のせいだ」
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