エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
(この先……作れるのかな)

 梓の頭にそれが浮かんだ。

 自問自答になった。

『自答』のほうは、出てこなかったけれど。

 無理ではないと思う。

 だって自分は和臣を嫌いになったり、愛想を尽かしたりして、別れを選んだわけではない。

 未練はないけれど、好きである気持ちは確かにあると言える。

 その気持ちは消えたりしなかった。

 それに、和のこともある。

 和にとってのことを考えるなら、和臣の提案を受け入れ、再び関係を構築し、夫婦として、同時に両親として、家族三人、共に居ることを選択するのが良い。

 絶対に良いと言い切れる。

 和は『パパ』と共に居たいのだ。そう望んでいる。

 それならなにを迷うことがあるのか。



 自分の気持ち。

 和臣の気持ち。

 それから和の気持ち。



 一致することを、梓は順序立てて考えたこの思考で理解した。
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