【甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。】番外編その2「バー・アズリッシモにて」
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「あ、亮……」
彼の部屋に入ったとたん、抱きしめられ、唇を奪われた。
そのまま、彼に導かれ、寝室へとなだれ込む。
もう一度、強く抱きすくめられ、口づけされ、そのまま、彼の唇は首筋をたどり始めた。
彼はうめくように言った。
「ごめん、今すぐ、奈月が欲しい。一瞬も待てない。いい?」
「わたしも……同じ気持ちです」
答えを聞くやいなや、彼はわたしをベッドに横たえ、覆いかぶさってきた。
「奈月、奈月」と囁きながら、わたしの服と自分の服を取り去り、彼のものに覆いを被せ、わたしの中に入ってきた。
わたしたちはひとつになった。
身体だけでなく、心も。
***
夢を見ていた。
幼い亮介さんと栗原さんが、笑い合いながら、転げるようにボールを追いかけている夢を。
見たはずないのに、前から知っていた光景のようだった。
知らない間に、幼稚園児の亮介さんは大人になり、小さな子にボールの蹴り方を教えているものに変わった。
わたしはわかっていた。
それが、これから起こる、そう遠くない未来の光景だということを。
〈The Happy End♡〉
*お読みいただきありがとうございました(^▽^)


