LIBERTEーー君に
「えーーっと、たしかミヒャエルと言ったか」
なのに、理久は髪型や背格好などで、確信しているようだ。
「上手いわね。貢にも引けを取らないくらい」
「だな。貢、アイツどうしてるかな?」
「きっとコンクールの課題曲と自由曲漬けになっているはず」
郁子は笑いながら、画面をじっと見つめていた。
「ミヒャエル? 彼より周桜くんの方が断然上手い」
「当たり前だ。詩月は昨年のエリザベートコンクール優勝したヴァイオリニストだぜ」
「そうね。やっぱり周桜くんはスゴい人ね」
理久と郁子が話していると、不意に理久のスマホが着信音を鳴らした。
「貢。今、お前がどうしているかと話していたところ」
ーーそう。それより、ケルントナー通りの動画だ。観たか?
「ああ。こいつら何で毎回ブラームス弾いてんの?」
ーーそうなんだ、ブラームスしか弾いてないんだ。それに周桜と弾いているコイツ
なのに、理久は髪型や背格好などで、確信しているようだ。
「上手いわね。貢にも引けを取らないくらい」
「だな。貢、アイツどうしてるかな?」
「きっとコンクールの課題曲と自由曲漬けになっているはず」
郁子は笑いながら、画面をじっと見つめていた。
「ミヒャエル? 彼より周桜くんの方が断然上手い」
「当たり前だ。詩月は昨年のエリザベートコンクール優勝したヴァイオリニストだぜ」
「そうね。やっぱり周桜くんはスゴい人ね」
理久と郁子が話していると、不意に理久のスマホが着信音を鳴らした。
「貢。今、お前がどうしているかと話していたところ」
ーーそう。それより、ケルントナー通りの動画だ。観たか?
「ああ。こいつら何で毎回ブラームス弾いてんの?」
ーーそうなんだ、ブラームスしか弾いてないんだ。それに周桜と弾いているコイツ