あの花が咲く頃、君に会いにいく。
大丈夫。私たちはまた前の関係に戻れる。



…そう思っていたのに、私が凛達と話せることはなかった。







「…っ」



茅乃の部屋は、窓から差し込む夕日の光で部屋がオレンジ色に包まれていた。



鮮明に覚えている記憶を整理するように、頭をおさえる。


…思い出した。茅乃との思い出を全部。


茅乃は私の一番大切で大好きな親友だったのに…忘れていたなんて。



「茅乃ー?あれ、いない…。今日はお父さん早いから、学校終わったらすぐ帰ってきてって言ったのにどうしたのかしら…」



部屋に入ってきた茅乃のお母さんが、私にはもちろん気づくこともなく、首を傾げて出ていった。


そういえばもう六時なのに、茅乃遅いな…。



まだ帰らない茅乃が心配で、学校に向かう。


靴箱を確認してみると、茅乃の靴はまだあり中にいることがわかる。



「ねーえー茅乃ー?ほら、立ってよー」



教室を覗くと、凛達三人がうずくまっている茅乃を囲んでいた。


茅乃はボロボロになったスクールバッグをなぜか必死に抱きながら、首をふるふると横に振っていた。
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