あの花が咲く頃、君に会いにいく。
「なんなの…なんであんただけ言う通りにしないの!こんなもの!」


「あ…っ、返して!」



茅乃のスクールバックにつけられていたうさぎのキーホルダーが揺れて、思い出が頭に流れ込んできた。


…あれは、入学式の日に茅乃とお揃いで買ったキーホルダー…。



「お願い、返して!それだけは傷つけないで!紫音との…大切な思い出なの」


「うるさい…。紫音紫音!紫音なんてもういないの!あんなやつ、死んで当然…」



ぱんっ!とあの大人しい茅乃が、涙目になりながら凛を叩いた。



「な…にすんのよ!」



凛がスクールバックを茅乃に投げつけ、飛びかかった。



「もう、やめてよ…。私のことは何してもいいから、紫音のことはこれ以上悪く言わないで…!」


「うるさい!偽善者ぶんな!」


「ちょ、凛…!」


「やめてよ二人とも!」



玲と七海が慌てたように二人を止めようとしているが、そんなのお構いなしに凛と茅乃が揉み合っている。


髪の毛を引っ張り合ったり、叩き合ったり。そんな二人を見ていたら、意味もないのに飛び出していた。



「やめてよ、二人とも…!もういいよ、やめて…!」
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