木曜日は立ち入り禁止。
確かにそうかも…。

なーさんはうんうんと頷いて

「今日のトリプルデートを機に仲良くなってきな」

と言った。

ん?
トリプルデート??

「えっ、何それ?!」
「え、知らなかった?これトリプルデートって名目だよ」
「そうなの?!?!」

全然知らなかった。
というか具体的にデートって何するの……?

「あー、今日のデートは別にキスするとかハグするとかのじゃなくて、私と奏多がみくるとりつとかのサポートをするって内容のお出かけ」

いや、りっちゃんは分かるけど!
私まで…?

「違うよ、みくるとりつだけじゃないよん」
「え?……もしかして佐藤くんのサポートも?!」

んー、と煮え切らない返事をするなーさん。

これはきっと、奏多くんが佐藤くんをサポートするんだ…!
もしかしたら本当にりっちゃんと佐藤くんが付き合っちゃうかも。

そう考えるとわくわくしてしまう。

「とりあえず、りつのことは私に任せてみくるは藤んとこ言って室内展示楽しんできな?」

なーさんは、ぐっと親指を立てる。
なんて頼りがいのある……!

「うんわかった!りっちゃんのこと、よろしくね!」

私はとりあえず藤くんと合流することにした。

後ろから、なーさんの盛大なため息が聞こえた。



「…ちょっと、この部屋寒くない?」
「成星、これ」

奏多くんはすかさずなーさんに上着をかけた。

「わぁースパダリだな」

佐藤くんが感心したように呟いたのが前から聞こえる。

りっちゃんは羨ましそうに見ると

「た、確かにここ寒いかも」

と佐藤くんに言って見せた。

下を向いてるから表情は見えないけど耳まで赤くなってるりっちゃん。
可愛い…!

「じゃあ俺の着るか!」

佐藤くんは、上着じゃなくてパーカーの方を脱いでりっちゃんにかぶせた。
< 34 / 40 >

この作品をシェア

pagetop