麗しの薔薇
「そろそろ担任が迎えに来るはずなので、腰掛けてお待ちくださいね。」
私は頷き、来客用のかしこまった椅子に座った。
その間改めて情報を整理する。
ここ翡翠高等学校は男女共学で、学年は約100人で3クラスに分けられる。
他の学校と比べて人数は少なめだが、まだ歴が浅く、この辺りを陣取る族の為のような学校だから、と言われれば納得できる。
そして私のお目当ては"風雅"。
朱雷のライバルで、実力派。何より族に珍しく真っ当な活動をしていると有名らしい。
そして下っ端から幹部以上もこの学校に通っているとの情報がある。
ほぼ全員がこの学校にいるなら関わるのはそう難しくないと思うが……裏を読まれてあまり目立ったことはしたくないから、接触しやすいことを願おう。