クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした
……え!まさかっ!
「そゆことです。しばらくそれで過ごしてみてください」
「えええぇぇぇぇ⁉︎」
なんでぇぇぇ?
なんでこんなことになるの⁉︎
「無理ですよ!トイレはどうするんですか!お風呂は?」
「ま、なんとかなりますよ。一応、それぞれ利き手とは逆をつないであるんで」
改めて見ると、右利きのわたしは左手首に、左利きの斑は右手首に手錠がかけられている。
細かいお気遣いありがとうございます。
でも、その配慮ができるなら、もっと別の役作りを考えてほしかったです……。
「1日経ったら外してあげます。あっそれと、組長には許可済みなんで。泣きついても無駄ですよ。じゃ、がんばってくださ〜い」
ひらひらと手を振って出ていった界さん。
すべてを丸投げして、本当にわたしたちを置いていった!