クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした
な、なにが起きたの……?
えっと……急に手首をつまれて引っ張られて……。
それで、とりあえず今は視界が真っ暗で。
やわらかい布団に包まれていることはわかる。
はぎ取ろうにも、上からなにかにぎゅっと縛られていて逃げられない。
それと、かすかにムスクの香りがする。
……ということは?
わたし、斑に抱きしめられてる……?
「ちょっと……斑、はなして……っ」
「だまって」
わたしを布団ごと抱きしめる斑は、ぐっと力を込めた。
わたしを抱き枕と勘違いしてるみたいに。
もう……っ。ほんとなんなの。
だまってって言われて素直に黙っちゃうわたしもわたしだけどさ……。
斑のこういう予測不能な行動は今に始まったことじゃない。
でも、だからって慣れていくわけじゃない。